■フランケン地方のローカルビール■
「ビールは醸造所の煙突が見える範囲で飲め」などと格言めいた言葉もあるが、醸造所の統廃合、流通経済の発達など様々な要因により、全国各地のビールだけではなく、世界各地のビールが飲めるようになった。
そんな今日でも、バイエルン州北部にあるフランケン地方は、未だに小集落に醸造所が存在し、住民によって消費されている貴重なエリアとして存在している。
その数はおおよそ300軒。これが伊豆半島より少し大きなエリアに集中しているのだ。
ビール文化の首都的存在
そんなフランケン地方のローカルビール文化において、首都的な存在がバンベルク。
周辺集落も入れると人口7万人ほどのエリアであるが、街中にも9軒の醸造所が存在し、集落郡部を入れるとその数の多さに驚く。
ただし、かつてのバンベルクには数十もの醸造所がひしめき合ってた。幾度と無く統廃合を繰り返し、また廃業その他を経て現在の数になった。
それらの醸造所の建物や看板は、そのまま残っている事も多く、消えていった醸造所の名残を辿りながらのビール紀行も面白い。
旧市街が丸ごと世界遺産
バンベルクと周辺集落に残るビール文化は世界遺産級であるが、実際、バンベルク旧市街地は世界文化遺産に登録されている。
街歩きの最中にふらりとビールを飲みに立ち寄る、そんな粋な旅が楽しめる街でもある。
街のシンボルは旧市街の真ん中の丘の上に建つ大聖堂「Bamberger Dom」。時々聞こえるパイプオルガンの音がとても幻想的な気分にさせてくれる。
隣の丘には聖ミヒャエル修道院が聳え立つ。
これらの建造物を巡り歩いているだけで、小さな小路を通り、小さな祠を見つけ、街を流れるレグリッツ川を眺める事ができる。
そして、喉が渇いたり、お腹が空いたら醸造所付属のレストランなどにフラリと入って、グビッと一杯。
レグリッツ運河北側エリア
中央駅から運河に掛けてのエリア。
このエリアでは、Unter Koenig Strasse周辺とWunderburg周辺の2箇所にそれぞれ2軒ずつ醸造所がある。そしてそれぞれの場所で、2軒は至近距離にあるため気軽なハシゴが可能。
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1: Brauerei Fässla
2; Brauerei Spezial
3: Mahrs Bräu
4: Brauerei Keesman
5: Wayerman Maltzfabrik
※情報は日々整理していますが、閉店などについては責任持てません。
訪問した方のアップデート情報のご協力もお願いします。
レグリッツ川南部エリア
旧市街を含むバンベルクの中心エリア。
中央駅から歩くと結構遠いのだが、実は駅前を通るバンベルク市の路線バスはほとんど全てZOB(中央バス・ステーション)に行くため意外と早くアクセスできる。
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6: Ambräusianum
7: Brauerei Greifenklau
8: Klosterbräu
9: Schlenkerla (Ausschank des Brauerei Heller)
10: Kaiserdom Gasthaus
11: Brauerei Kaiserdom
12: Fränkische Brauerei Museum (ページ作成中)
Garten 1: Spezial Keller
Garten 2: Wild Rose Keller (ページ作成中)
Garten 3:
※情報は日々整理していますが、閉店などについては責任持てません。
訪問した方のアップデート情報のご協力もお願いします。
バンベルクを歩くためのカード
バンベルクを観光しながら歩く際に便利なカードがある。
これはBamberg Cardと呼ばれる物で、観光案内所での購入が可能。
購入日プラス2日間の市バス乗車券、市内各所の博物館等の入場料、無料市内ツアー(開始時間が決まっている)などが含まれて大人一人12ユーロ。(2014年価格、大人1枚で子供3人まで引率OK)
記名式で、観光案内所などで購入する。バス内での購入は不可。
ただし、博物館等に入らない場合は普通にバスの1日券を買った方が安い。
周辺の集落を含めたTarif 2の一日券価格が4.6ユーロ(2014年)。
バンベルク市WEBサイトの詳細ページ参照。
(ドイツ語版)(英語版)
市バスに関する専用サイトの価格ページ(ドイツ語)。
飲兵衛さんのためのカード
ここバンベルクは自他共認めるビール都市。街を挙げて醸造所巡りを奨励している。
2014年現在は9軒の醸造所が稼働しているが、それぞれを飲み歩くための回数券の様なチケットを買うことができる。
5軒分の0.5Lビール(ビールは何でも良い)、醸造所の地図、全店のコースター、さらにジョッキとリュックサック(!)が付いて1人22ユーロ。(2014年)
ビール一杯の値段が2〜3ユーロって事を考えると、実はそれほど安いって物ではないのだが、様々な記念品が欲しい人にはオススメ。観光案内所で購入する。
詳細ページはこちら。
Gute Reise!(良い旅を)