Rhein-Ruhr / ライン・ルール地方

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産業革命を支えたビール

map_rheinruhrドイツ一の工業地帯であるライン・ルール地方(ルール工業地帯周辺)は、ライン川とその支流のルール川の水運を利用して、産業革命以降ドイツの工業社会を牽引してきたエリア。労働者の流入によりドイツ全土の中でも人口が多い都市が集中している。

炭鉱の街、鉄鋼の街、自動車産業の街、商業の街など、様々な特徴を持った都市が存在しているライン・ルール地方には、労働者達の「仕事の後の一杯」を支えるべく、多くの醸造所が創業した。
一都市に複数の醸造所が存在する所も多く、中には10軒以上が存在する都市もある。

 

 

隣町のビールは黄色か赤褐色か?

map_rheinruhrstadtこの地方では、大きく三つのビール文化がある。
一つはDortmund(ドルトムント)、Duisburg(デュイスブルグ)などで醸造され、この地方のみならずドイツ全土で飲まれているピルスナー。 二つ目はDüsseldorf(デュッセルドルフ)で飲まれるAlt(アルト)。そしてKöln(ケルン)で飲まれるKölsch(ケルシュ)であ る。

特に後者二つは、ほぼ隣り合っている大都市間に、明確なビール文化の境界線を引いており、都市内での浸透度も高い。デュッセルドルフでは、ビールと言えば アルトが出てくるし、ケルンにおいても必ずケルシュが出てくる。そんなビール文化の違いを楽しむ事こそが、ビール紀行の醍醐味と言えよう。

 

ライン・ルール地方の諸都市

Dortmund Düsseldorf Köln
その他都市