村の共同醸造所再訪==ドイツビール紀行2018秋(その1)==

2018年8月の続き
2018年は8月に続き、10月にもフランケン方面へ。
生活拠点がオランダになった為、車での移動。
早朝に出発して国境を越え、第二の故郷Dortmund、Kasselなどを経てSchweinfurtからフランケン入り。
宿泊はバンベルク市内であったが、まず足を運んだのはSesslachと言う小さな街。
この街にはKommun Brauereiという共同醸造所があるのだが、ここを再訪してみた。

Sesslachはかなり良い街。グルリと城壁に囲まれており、石畳の路地が入り組み中世的な構造になっている。これほど良い街なのに知名度が低いのは不思議な感じがする。
観光客が少ないのでお土産屋も少なく、静かな村といった感じの空間。

中央にある広場のすぐ近くにあるのが、Kommun Brauerei。
この日は金曜日で、週に一度だけのビール販売デー。
この道はビールを買いに来る人だけ通行可となるように標識が立っている。

販売時間は昼の12時までと短い。
到着したのは昼過ぎだったが、窓が開いているので覗いてみたら、ブラウマイスターが居た。むこうもこちらに気付いてくれ、手招きしてくれたので醸造所内にお邪魔する。
「そういえば、何年か前に来たねぇ」
と一応覚えていてくれたらしく、まずは再会の握手。

写真左:1335年と書かれたプレート
写真右:城壁外側から眺める醸造所全景

「ちょっと見ていくかい?」
ラッキーな事に、ちょうど煮立った麦汁をクールシップに移す最中だった。
もうもうと立ち込める湯気の中、甘い麦汁の香りが充満している。
冷やして酵母が活きる温度まで下げる際に、このようなオープン式の槽を使う。古い手法であるがフランケン地方の小さな醸造所でたまに見かける。

さて、今までこのビールを飲むには、近所にある2軒のガストホフに行くか、自分で樽を持ち込んで量り売りしてもらうか、の二択だった。
それに加えて、なんと5L缶が登場していたのにはビックリ。
ただし、あくまでご近所さん達が家で飲む事を前提にしている為、「お土産用」としての処理がされていない、という。

「バンベルク滞在中は冷蔵庫に入れておくように」
「車移動時には、日向に駐車するのをなるべく避けるように」
といろいろ言われて2本購入。

写真左:「ビール購入者」なので車の進入可能となった。笑
写真右:5L缶を二本購入。

次回へ続く>>

 

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村の共同醸造所再訪==ドイツビール紀行2018秋(その1)== への3件のフィードバック

  1. ピンバック: フランケンの象徴Staffelberg==ドイツビール紀行2018夏(その2)== | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut

  2. 三井薫 のコメント:

    先日、都内某所で貴重な一杯をいただきました。
    ありがとうございましたm(_ _)m

    • ビール文化研究所 所長 のコメント:

      Yさんが持ち帰った樽ですね?
      基本的に近所の人用に樽詰めされているので、移動には向かなかったかもしれません。。。。

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