Brauerei Gasthof zum Schwan / Ebensfeld

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1752年創業のBrauerei Gasthof zum SchwanはEbensfeldの教会近くにある鮮やかな緑の建物。(2007年当時)
ガストホフ自体の創業はもっと古い。
住所は小さいながらも街の真ん中に位置しており、醸造所が古くからこの街の中心的な存在であったことが予想できる。

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街中にある店の場合、ガストホフの裏手に醸造所がある場合が多い。
一般的に、道路に面して大きな扉があり、裏手へと続く通路になっている。
かつては馬車が行き来し、そこから原料を運び込んだりビールを出荷したりしていた。
現在でもその通路を現役で使っている店もあるが、この店の場合、この通路にはテーブルが置かれており、簡易ビアホールになっている。

写真左:通路内のテーブル。そこから教会が見える。
写真右:裏手にある何とも味のある醸造所。日本の古い味噌蔵のよう。

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ビールはフランケンの定番ヘレス。この醸造所では「Landbier(ランドビア)」の名で販売されている。
デュンケルは「Adam Riese Urtrunkdunkel」(アダム・リゼ ウアトルンク デュンケル)なる名前が付いている。このアダム・リーゼというのは、この地域出身の数学者の名前で、中世の頃に活躍したらしい。
この街に限らず、Staffelstein(シュタッフェルシュタイン)周辺には、彼の名を取った店の看板が多い。

写真左:テラス席で飲むヘレス。
写真右:Urtrunk(昔飲まれていた)との形容詞が付くデュンケル。

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店内にあった木製の冷蔵庫。
氷ではなく電気式であるが、まだ冷蔵庫が珍しい時代に先代が大枚叩いて買った物だろう。確かに新しい物を買った方が安いかもしれないが、道具を継承するということはこういうことなのだ、と冷蔵庫が語っている。

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公式WEB

<最終訪問 2007年8月>

Ebensfeldはこんな街

Lichtenfels郡の中にある一つの集落で、人口は2000人強。
温泉保養地であるStaffelsteinの隣にあるため、サービス業に従事する人や、位置的にはバンベルクにも近いため、工業地帯へ通勤する人も多い。
鉄道駅もあるので、そこからのアクセスが安易。

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