バンベルク北側のエリアはフランケン地方の中でも一番山がちな「Fraenkisch Schweiz(フランケンのスイス)」と呼ばれているエリアの端に位置する。
(もっとも、山がちと言っても日本人からすると丘レベルなのだが)
その山の麓の小さな村Pferdsfeldにある醸造所がBrauerei Leicht。
1870年より現在のオーナー家が経営している店で、醸造所に宿屋が併設された典型的なBrauerei Gasthofである。
集落のほぼ真ん中にある教会の正面という典型的な立地条件。
夕方で少し涼しくなってきたが、中庭がビアガーデンとなっていたのでそこに座る。
ビールはデュンケルを注文。
他にもヘレス、ヴァイスのラインナップされていた。
基本的にはこの店のみで販売される「究極の地ビール」である。
隣のテーブルで寛いでいたのは近くの集落に住む人達。
オジサン達はKrug(クリューク)と呼ばれる陶器のジョッキでビールを飲む姿が実に様になっている。
また、こうして連れ立って夕方のひと時を地元のビアガーデンで過ごすなんて、素晴らしいビール文化だ。
ビアガーデンではさくっと食事ができるように「Brotzeit(ブロートツァイト)」と呼ばれるメニューが人気。
基本的に調理不要で切って盛るだけの料理だが、今回はWienner Wuerst(ウインナー・ソーセージ)を注文。
保温ケースに入れてあるソーセージを皿の上に出して、マスタードを添えるのみの工程。
もう一つはSauer Zipfel(ザウアー・ツィップフェル)と呼ばれる茹でソーセージ。
ニュルンベルガーを茹で、タマネギを載せた上から酢+ビネガーのソースを掛けたもの。
サッパリした味わいで、脂っこい料理が多いビアライゼの途中に、良いアクセントを与えてくれる。
これもそれぞれを載せるだけのブロートツァイト。
写真左:Wienner Wuerst
写真右:Sauer Zipfel
■Information■
Brauerei Leicht
Pferdsfeld 22
96250 Ebensfeld
<最終訪問 2007年8月>
Pferdsdorfはこんな街
バンベルク北部に位置するLichtenstein郡大字Ebensfeldに属する人口150人ほどの小さな集落。
幹線から外れているため、クネクネとした小道が通るだけの味わいある小集落。
Bad Staffelsteinへの温泉保養客やVierzhenheiligenへの巡礼者など、近くには観光スポットもある。