ドルトムントのビールの歴史は、そのまま醸造所の吸収合併の歴史でもある。
19世紀の産業革命以降、ドルトムントはルール工業地帯の中心都市として、戦前戦後のドイツ経済を支えてきた。労働人口の多さは、そのままビール消費量の多さに繋がり、ドルトムントはドイツ随一のビール醸造量を誇る町として、知られる様になった。
全盛期は60軒ほどの醸造所があったというが、戦後の高度成長期以降は吸収合併が繰り返された。僕がこの町に住んでいた20世紀末は4社の醸造所と、その傘下で2軒の小規模醸造所が存在していたが、それらも数年後にはまたまた合併をして整理され、ついに1社になってしまった。
(ただし、代表的な銘柄はそのまま継続している)
このミュージアムは、現在のDortmunder Actien Brauerei(DAB)の横、かつてにHansa Brauereiの場所に、2006年に開業した。
以前は、環状道路のちょっと南の方にあったBrauerei Kronenに博物館があったが、醸造所の閉鎖と共に、当然閉館。
展示は醸造設備そのものも当然あるが、どちらかと言うとドルトムント市内の醸造所に関する展示が多い。
かつてTV放送されていたコマーシャル類を見ることもでき、一緒に行った友人(ドルトムントの郊外出身)は大喜び。たかが2年弱しか住んでいない僕には、新鮮な古いCFだった。
■Information■
Brauerei Museum Dortmund
Steiger Str 16
44145 Dortmund
TEL : 0231 8400200
公式WEBサイト
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ドルトムント中央駅の地下からUバーンのU41(Brammer Verkershof方面) Lotzinger str 下車。徒歩500m位。
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