<<前回の続き>
この日は車を置いたまま朝から一日ブタペスト観光。
市内交通の一日券を購入しての街歩き。
旅の前にあれこれと調べた際、ブタペストといえば温泉だ、となったが、ご時世的にこれらの施設は全て臨時休館状態だったのが残念。
市場、教会、展望台などを楽しみ、所々ビールを楽しむルートを歩いた。
写真左:宿からの眺め
写真右:路面電車は地下にも潜る
トラムとメトロを乗り継いで、まずは中央市場へ。
写真左:丸目ライトがレトロなトラム
写真右:トロリーバスももちろん現役
ヨーロッパの街はあちこちの広場に市場が立つが、ここは1897年に建造された常設市場。観光名所のひとつだが、形は市民市場なので肉・魚・野菜・果実の店が並ぶ。
そして、その隙間にお土産物屋も並んでいる感じ。
2階は衣類の店と飲食店が並ぶ。
レストランという感じではなく、ガラスケースに入った物を選ぶカフェテリア形式の店が多く、値段も手頃で旅人に優しい。
市内の教会などを見学しながら、ブダ城のある丘へ登る。
上り下りに活躍するのがレトロなケーブルカー。
通常は結構混み合うらしいが、待ち人もほとんどおらずサッと乗車。
ものの1分ほどで丘の上へ。
王宮前ではちょうど衛兵の交代中で、鼓笛隊の奏でる行進曲が鳴り響いていた。
やはりここも通常は人が多いらしいが、この日の見物客は20人ほど。
マーチャーシュ教会(正式名:聖母マリア教会)
歴代のハンガリー皇帝の戴冠式を行ってきた教会。
13世紀半ばにゴシック様式でブダ場内に建造されたが、13世紀終わりに増築をしたマーチャーシュ1世の名前が定着した。
16世紀にオスマン帝国により占領されるとここはモスクへと改築され、多くの壁画などが破壊された。(一部の宝物類は当時ハンガリー領だったブラチスラバへ移送)
再びハンガリーとなった後にバロック様式で改築を試みたものの、大部分が不十分だったと後の調査で判明し、19世紀末にやっと改築が終わる。
この改築に際しても、担当した建築家が13世紀のゴシック様式に戻すと同時に、瓦屋根や尖塔などを彼独自の要素を加えたため、当時は議論を呼んだらしい。
教会の前にある展望台からは、ブダペストの街が一望できる。
展望台の回廊部分にはカフェもあり、ここでビールを一杯。
<次回へ続く>>
ピンバック: スロバキアの山間集落=ドイツ・東欧ビール紀行2020(その6)= | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut
ピンバック: ハンガリーのクラフトビールが揃う店=ドイツ・東欧ビール紀行2020(その8)= | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut