バイロイトの「入りにくい居酒屋」(?)==ドイツビール紀行(その16)==

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今回バイロイトに来た目的は、大手の博物館見学の他に町外れにある二つの醸造所を訪れること。
事前にいろいろ調べたら、この二軒はご近所さんであること、そして、バスでアクセスできそうだ、と分かりバス停へ向かう。
やって来た305番バスに乗り、10分位で降りる予定なのだが、何故か通り過ぎていることが判明。
次のバス停で降りてからテクテクと歩いて醸造所についてみたら、
「Urlaub(休暇中)」の文字が!!

写真左:Glenk Bräuの全景。
写真右:休暇中を示す看板

気を取り直して、すぐ近くにあるBecher Bräuへ。
ここはバイロイトという都市の町外れだけど、古くからあるエリア。こうして他の田舎町同様に小さな醸造所が近くに存在している。

Becher Bräuのドアを開けると・・・・開かない。
すでに夕方なのでガラス越しに見える醸造設備が稼働していないのは理解できるが、ガストホフは開いているハズなのだが、それが開いていない!
ドアのガラス越しに人影が見えたので、
「おーい!」と叫びながらドアをドンドンと叩いたら開いた!

僕:「今日はひょっとしてお休み???」
店員:「そう、今日は休み!」
僕:「えっ???Glenkも休暇中だったけど、そういう時は必ずこっちが開けておくんじゃないの??」
店員:「ここから100mほどの所に系列のガストホフがあるから、そこは開いてるよ。もちろんウチのビールも飲める!!」

写真左:Becher Bräu全景
写真右:入り口のジョッキ棚

さて、Becherから徒歩で「Gaststätte Zum Mistelbach」に向かう。
Misterbachとはこの集落を流れる小川のことで、文字通りその川べりに立っている。
入口にはタバコをふかす仕事帰りの強面塗装職人さんとその友人らしき人。
目で挨拶して中に入ると、店内はドワーっとした感じの騒々しさ。笑
皆がテーブルを囲んで大声でワイワイと話しをしている。そして空席無し。
見慣れぬアジア人の訪問に、一瞬声のトーンが落ちるが引き続きお喋りが再開される。

テレビで「入りにくい居酒屋」ってのがあるけど、まさにその状態。
しかし、この近くにこのビールが飲める店は無い、腹も空いたので交渉を開始する。

ぽつんと空いている席は、おそらく先ほどの塗装職人さんとその友人の席だろう。
外にいる彼らに声をかけて、
「僕はBecherのビールを飲みに来た日本人だけど席が無い。あなた達のテーブルに一人分のスペースをくれないかい?」
と言うと、
「おお、そうか。良いよ良いよ。適当にグラスをどけてくれ」
ということで、再びドアを開けて店の中に入り、彼らのグラスをどけて何とか一人分のスペースを確保。

次回へ続く>>




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