田舎集落の宿付き醸造所へ=ドイツビール紀行2006秋(その2)=

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宿泊予約はしておいたが定休日???

ドルトムントからICEでWuerzburg(ヴュルツブルク)を乗り継いでBamberg(バンベルク)にやって来た。
ドルトムントとヴュルツブルク、この二都市間は随分と離れているようであるが、実は直通列車がほぼ1時間に一本ある。もちろんヴュルツブルクが終点ではなく、ある列車はミュンヘンへ、またある列車はオーストリア国境の街パッサウへと向かう。

以前はデュッセルドルフ、ケルンを通った後、ライン川沿いをクネクネと走り続けフランクフルトを経ての道程だったが、2002年頃に開通したケルン・フランクフルト空港間の高速新線のおかげでグンと時間が縮まった。

秋のバンベルク・・・それはそれで色鮮やかで美しい。
今回の拠点となるのは、ここからバスで10分ほどの所にあるMemmelsdorfという集落にある老舗醸造所Drei Kronenここはホテル部門を持つBrauerei Gasthofである。

2004年に初めて訪れた醸造所で、その後も何度も来たが、今回は初めて宿泊することにした。宿には午後3時頃に到着。
再会を楽しみに勇み足でドアを開けるが開かない!!

なんとビックリこの日は定休日らしい。
オーナーの携帯に電話をかけてみる、
「おお、着いたか! 奥にキーボックスがあるので、そこを覗いてくれ。また明日会おう!」
と電話は切れた。
一応ホテル部門は稼働はしているらしく、裏手にあるキーボックスに「Herr Kobayashi」と置き手紙がしてあり、
「鍵はここから出してくれ。事務手続きは滞在中のいつでも良いよ」
と書いてあった。

肝心なレストラン部門は定休日なので、もちろん誰も居ない。
晩飯とビールはどうしよう・・・通常ならばガッカリなのだが、ここではそれほど迷うことはない。

実は、この店のお隣さんは、醸造所なのだ。
なんとこの村には、醸造所が二軒並んでいる!!

やはり「ジャーマン」ポテトだ!

宿泊しているDrei Kronenの醸造所直営レストランは休みなので、隣の店へ行く。
実は、ここMemmelsdorfは半径50mに醸造所が三軒あったという、ビール密度が濃い街。(2020年注釈:その後、一軒は残念ならが閉店)

隣にあるBrauerei Hoehnに入るのは3年ぶりくらい。
この集落には毎年の様に来ているが、なかなか立ち寄れなかった。
(隣で酔っぱらっているため・・)
今日はガッツリと食事をする。

写真左:豚肉のグリル。串刺しBBQ風の肉にオニオンとブラウンソース
写真右:典型的なドイツ料理である「ソーセージとジャガイモ」の一皿。

我々から見ればジャーマンポテトであるが、もちろんドイツではそうは呼ばない。
しかし、あちこちで見かける料理なので、そのネーミングは間違っていないと思う。

なお、前回来た時に「典型的なドイツ料理を下さい」と注文したら、ソーセージとザウアークラウトが出てきたが、同じ人に同じ質問をしたらこれが出てきた。(笑)

やはりソーセージは外せないと言うことだろう。

次回へ続く>>