飲食店での最初の関門「飲み物」==メニュー解読==

■店に入ったら、まず「お飲み物は?」と聞かれる

Exif_JPEG_PICTUREGetränkekarteとは飲み物リストの事で、「ゲトレンケカルテ」と読みます。

多くの場合、店に入ってメニューを渡されますがその際
「Zum trinken ?(ツム トリンケン=飲み物はどうする?)」
と聞かれます。

まぁ、大体の客は即座に
「Ein Bier, Bitte!(ビールを一杯ね)」
とか答えますが、一応メニューの中にはこのGetränkekarteがあることを心に留めておくと良いでしょう。特にビール紀行をする際は何のビールを飲むか、という選択の時間があるかと思います。

大まかな構成は以下です。

■Bier
説明不要、ビールです。
店によっては「Von Fass(樽から)」と「Von Flaschen(瓶から)」に分かれています。
醸造所の場合ほとんどが前者ですが、その醸造所では作っていないビールを仕入れて売っている場合など一部瓶売りをしています。
そういう場合の瓶売りは、Weissbierであることが多いです。

このWeissbierはカテゴリー的にも他のビールとは一線を引かれており「ビールはやっぱりWeissbierが一番だ」という客も多く、必ず と言っていいほどラインナップに加えられています。しかしバイエルン州の名産品だけあってその生産地は南に偏っており、他の地方ではバイエルン州内の醸造 所で全国販売されているブランドのWeissbierがメニューに載っている事がほとんどです。

■Wein
ワインはビールと並んでよく飲まれるお酒です。
ラインガウ、マイン、モーゼル、そしてフランケンなどドイツ国内の銘醸地の物の他、隣国フランスや、スペイン、ハンガリーのものなど、結構ラインナップを揃えている店が多いです。

もっとも、田舎のガストホフ(食堂)辺りだと、ただ「Wein Rot(赤ワイン)」「Weis Weiss(白ワイン)」とだけ書かれ、それが何者かも分からない事も多いのです。

■Sekt
スパークリングワインの事を「ゼクト」と言います。
ビールは嫌いよ、という女性などは好んでゼクトを飲む事が多いようです。
(注:所長の周りにいたドイツ人女性達の傾向ですが・・・)
スーパーの酒売り場や、街角の酒屋でもゼクトは豊富に揃っている所を見ると、ドイツ人はかなりのゼクト好きです。

■Alkholfreie Getränke

ノンアルコール系飲料です。
コーラ、レモネード、ファンタなどなど。
日本人にとって「ノンアルコール系は安い」との感覚がありますが、ドイツではビールとほぼ同じ価格か、場合によってはビールよりも高いです。

日本の居酒屋での定番である「烏龍茶」などはもちろんありません。
その変わり「Wasser(ヴァッサー=水)」はしっかりとビールと同じくらいの金額で掲載されています。もちろん炭酸水。

また、日本のは無くて逆にドイツのどこでもあるのがリンゴジュースの炭酸割りであるApfelschorle(アプフェルショーレ)です。

ちなみに、小さな醸造所ではビールだけでなく、コーラや水、各種清涼飲料を自前で生産している所も少なくありません。生産と言っても、コーラシロップや稀釈果汁に水を入れて瓶詰めしているだけですが、そんなご当地ドリンクを飲むのも旅の楽しみのひとつです。

■Heisse Getränke
Heiss(ハイス)とは「熱い」と言う意味で、暖かい飲み物を指します。
コーヒー・紅茶の他、カプチーノやカフェラテなど、街中にあるイタリア系、シアトル系のコーヒーショップと同じようなメニューが増えてきました。

■Spirituosen
スピリッツ系の事です。Schnaps(シュナップス)と呼ばれる穀物から作ったリキュールやウォッカなど、結構種類があります。
何かのお祝いの席などで、景気付けに一杯、と言うことが多いのでしょう。団体さんからの注文が多く、小さなショットグラスを何個も載せた盆を持って店員が歩いている光景をよく目にします。

ちなみに僕の場合、ドルトムント在住の頃、サッカー観戦の際は皆で市内のクナイペ(カフェ・バーみたいなもの?)に集合し、景気付けにシュナップスをグイッと飲んでヴェストファーレン・スタジアムに出かけました。

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