Metzgerbräu / Uetzing

小さな集落の何でも屋

Uetzingは人口600人ほどの小さな集落。
この集落の入口にある小さな肉屋兼雑貨屋さんが実はただならぬお店で、Metzgerbräuと呼ばれている。
「Metzger」とは肉屋のことで、ここはその名の通り肉屋兼醸造所。
オーナーのManfred Reichert氏はもともと肉屋のマイスターであるのだが、趣味としてビールを醸造していた。そして2007年に店舗の一角に設備を置いて醸造所も開業した。
写真左:肉のオブジェがぶら下がっているので、肉屋とすぐにわかる。
写真右:店への入口はとてもわかりにくい。

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小さな階段を下りていくと店内へ。
かなり小さな店だが、四方に商品がギッシリと詰め込まれた食品雑貨店。
本業の精肉、ハム、ソーセージと言った加工肉などのほかに、乾燥パスタや缶詰、オイルやビネガー、塩こしょうと言った調味料類、他店から仕入れているパンなど、小さいながらも集落唯一の商店としての品揃えだ。

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ガレージブルワリー

ビールは燻製室横の空間で醸造されている。
写真は2009年当時の物。最近はもう少し大きな設備を導入している様子(下の方に追記)。
もともと趣味で始めたビール作りらしいが、バンベルク周辺にいると様々な醸造設備の中古品などが出回っているというメリットがある。
モルトだって世界最大級のモルト工場がすぐ近く。
基本的にビールの卸はしていない。瓶ビールも近所のオジサン達が「通い瓶」で買っているのみ。

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ビールはジョッキに入れて販売してくれるが、飲む場所がない。笑
2009年の時点ではガーレジ前の椅子で飲むか、軒下で立って飲んでいたが、2012年訪問時にはガレージにベンチが置かれて「角打ち」になっていた。
本来が肉屋なので、店内にはハム・ソーセージ類は豊富にある。

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2016年に行ってみると、なんとガレージ部分を増築し、大きな醸造設備が入っていた。客席も増えているものの、食事提供などは今まで通り最小限でハム・ソーセージ類をセルフで運ぶ。

 

■Information■
Metzgerbräu
Stublanger Str. 2,
96231 Staffelstein-Uetzing

公式WEB

<最終訪問 2018年8月>

 

Uetzingとはこんな街

Lichtenfels郡の大字Bad-Staffelsteinに属する人口600人ほどの農村。
教会を中心に家々が連なり、周辺を畑が囲む。
Bad-StaffelsteinからWattendorf方面へと伸びる幹線道路から外れており、かなり交通の便が悪いが、当研究所としてはかなり初期2004にはこの集落を訪問している。
当時持っていた情報だと、Brauerei Dinkelがこの集落にあったのだが、実際には集落から外れた幹線道路沿いに移っていた。
このBrauerei Dinkelの看板が掲げられていたところでは、玉ねぎ農家が出荷の選別作業を行っていたが、今回の改訂にあたって調べてみると、ここは元々20世紀初頭にBrauereigaststätte Josef Krappmannとして稼働していた建物であると判明。

写真左:Uetzingの全景。
写真右:かつてのJosef Krappmannの建物。(2004年訪問時の撮影)

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Metzgerbräu / Uetzing への1件のコメント

  1. ピンバック: お肉屋さんの兼業醸造所を再訪==ドイツビール紀行2016(その23)== | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut

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