Kronen(クローネン)は1990年代終わり頃までドルトムント市内の南、UバーンのMaerkische Str駅近くで作られていたビール。
その後、DABグループ傘下に入ったため、DABで生産される様になる。
市内でよく見かけるビールのひとつで、赤ラベルのExportは世界中にも輸出されている人気商品。
ちなみにKronenとは王冠を意味するKroneの複数計。
そんなKronenの直営店として90年代にオープンしたのがWenker`s。
Kronen am Marktと冠しているが、それは直訳すると「マルクト広場のクローネン」という意味で、街の中心であるマルクト広場でKronenの認知度一層アップ!と気合を入れた店名。
Wenkerとはこの醸造所の基礎を作ったブラウマイスターの名前から取ったもの。
かつては彼の肖像画がコースターに使われていたが、今日ではKronenのコースターに統一されている。
近代的なビルの一階部分にテナントとして入居しているが、昔ながらのドルトムント市内の酒場を再現している。
壁には19世紀の産業革命時にドイツ労働者の喉を潤し続けた醸造所の絵が、誇らしげに飾られている。
写真左:
マルクト広場は暖かい季節になるとテーブルが出されて賑やかになる。
ビールはここでしか飲めないWenkers Schwarz(黒)とWenkers Naturtrub(濁りビール)。
濁りを残したビールは、こういったブルーパブの特徴で、市中にある一般の居酒屋とは差別化を図っている。
もちろん、普通のKronen Pilsも飲める。
写真右:
Kronen Export。いわゆる「赤ラベル」。(と勝手に命名)
その名の通り、輸送専用のため、このビールの「von Fass (樽出し)」は存在しない。
町中の酒屋、キオスクなどで購入可能。
(最終訪問 2013年9月)
■Information■
Wenkers am Markt
Beten strasse 1
44137 Dortmund