ドルトムントにある巨大な醸造所。その起源は1868年創業のBierbrauerei Herberz & Co.で1873年にDortmunder Actien-Brauerei(DAB)と改名している。
この当時は、ドルトムント市内の醸造所は競って輸出始めた頃で、DABもそこに参入して事業規模が拡大していった。
なお、この頃すでに日本への輸出も開催されている。横浜在住のドイツ人が飲んでいたのだろう。
そしてさらなる飛躍のため1893年に酵母等の研究所を開設。
その後、1971年にDortmunder Hansaを、1996年にDortmunder Kronenをそれぞれ吸収し、DABはドルトムント市内の醸造所統廃合のシンボル的な存在になった。
しばらくはDABとDortmunder Union Brauerei (DUB)の2大体制になったものの、最終的には2006年に両社が合併してしまった。
(ちなみにRadeberger Groupの傘下)
写真左:醸造所全景
写真右:そびえるタンク類
なお、ドルトムントの合併の歴史などは、この醸造所近くにあるBrauerei Museum Dortmundで見ることができる。(→研究所内の詳細リンク)
写真左:DABの壁に掲げられる、かつてはDUBの象徴だったBrinkhof’s Nr.1の広告。
たまたま見ていた、スペイン・マヨルカ島をテーマにしたドイツの旅番組では、
「マヨルカはドイツ語が通じてDABが飲める!」
と、ドイツ人がたくさん旅行していることを、DABで表現していた。
しかし、このビールは世界への輸出がメインなので、実はあまり市内では見かけない。
なんとか見つけた一軒で、撮った一杯のビール。
■Information■
Dortmunder Actien-Brauerei GmbH
Steigerstrasse 20,
44145 Dortmund
<公式WEB>