1678年創業の老舗で、ラオホビールに関しては代名詞的な存在。場所的にも旧市街の真ん中にあり、地元民から観光客まで幅広い層に支持され常に満員御礼状態のガストシュテッテは「Schlenkerla(シュレンケルラ)」と呼ばれる。
実際には、このシュレンケルラという名前の方が有名で、ヘラー醸造所という名前を知っている人は多くない。
旧市街のほぼ真ん中の立地。
観光客だけでなく、地元民にとっても大切な存在で、仕事帰りにフラリと立ち寄ってビールを引っ掛けていく人も多い。
夜は店の外まで人で溢れ、みなグラスを片手に会話を楽しんでいる。
写真左:
入口を入って直ぐのスペース。通路であるがテーブルが置かれていつも賑わっている。
このエリアは基本的にセルフサービス。
写真右:
テーブル席に座り、注文を取りに来るのを待っているのも良いが、フラリと立ち寄ってビールを一杯だけ飲む時なんかは、この入口付近にある窓に注文をする。
時として愛想が悪いおばちゃん、また、時として愛想がいいお兄ちゃんが木の樽から直接ラオホビアをサーブしてくれる。
時間短縮にもなり、ありがたいシステム。
写真左:
重厚な壁に囲まれた店内。
こちらはオリジナルのシュレンケルラ。上の通路写真でいうと左側のドアから入る。
白木のテーブルが壁と美しいコントラストを描き、それにビールが載ると更に絵になる。
写真右:
入口を背に右手の客室は建物は後から追加改装した部屋。
床の高さから基本的な建物構造まで右写真の客室とは別であるが、こちらは天井が高くて気持ちの良い空間。
この店のラオホビアは前述の通り香りが若干強めで、ラオホビア初体験の人は、その口当たりに辟易してしまうかもしれない。実際2回目の訪問時に同行したドイツ人は、一口飲んでやめてしまった。
しかし、このビアを3回飲むと、その強烈な個性の虜になることは間違い無し!!
「シュレンケルラ」はビールを販売するだけの「Ausschank(アウスシャンク)」であり、醸造所は別の場所にある。
上写真がStephanberg(シュテファンベルク)にあるヘラー醸造所。
この辺は、丘に貯蔵庫を作りやすかったこともあり、かつては醸造所銀座だった。
今日でも、多くの「ケラー(ビアガーデン)」が存在している。
(初回訪問 1997年6月)
(最終訪問 2022年3月)
■Information■
Brauereiausschank “Schlenkerla”
Dominikanerstraße 6
96049 Bamberg
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