国会議事堂ツアー
ランチでビールを楽しんだ後は、再び市内散策へGo!!
今回の旅で、唯一の時間指定の観光地。なんとベルリン支部が国会議事堂の見学を予約してくれた。
ドイツの国会は連邦議会と呼ぶ。
その議会が開催されているのが、このReichstagsgebäude(ライヒスタークゲボイデ)、威風堂々としたドイツの政治の中枢である。
1894年に完成したこの国会議事堂は、屋上に鉄とガラスのドームを持っていたが、1933年に不審火による火災、さらには第二次大戦では徹底的に破壊されるという運命を辿る。
その後、ご存知の様にドイツは東西に分断されるのだが、この建物は西側にあったため、東ベルリンを首都とした東ドイツがこの建物を使用することなく、廃墟化。
屋上のドームからベルリンを一望
表舞台に再び現れたのは1990年のドイツ再統一の後。まずは同年10月3日のドイツ再統一式典は、修復前のこの場所で開催された。
その後、多くの議論を経て、統一ドイツの首都は西ドイツの首都であったボンではなく、ベルリンとなったため、徹底的な改修が実施され、1999年にやっと威風堂々とした姿に戻った。
特徴的だった屋上のガラス空間は、この改修でドーム型に生まれ変わった。
ここは見学できるのだが、前述の様に予約が必要。
手荷物やボディーチェックなどのセキュリティを抜け、エレベーターを上がると、そこは屋上で目の前に大きな半球ドームが鎮座している。
ドームがある屋上からはベルリンが四方見渡せる。
遠くに見えるは富士山か?・・・いや、これはSony Centerと呼ばれる施設で、ソニー・ヨーロッパなどが入居する複合施設。富士山を模したデザインが話題になった場所。
(建物本体の現在の所有者はソニーにあらず)
ソニー・センターがあるエリアはポツダム広場と呼ばれるエリアで、かつてはそのど真ん中をベルリンの壁が建設されていた場所。
壁崩壊後に出来たこの空間を、再開発したひとつ。
写真右:アレキサンダープラッツのテレビ塔なども見える。
こうして見ると、ベルリンは意外とビルが多い。しかし、首都としてはやはり少ない、というのが正直な感想。
遷都とビール文化の意外な関係
1990年代に行われた近代稀にみる規模の遷都。
1991年に首都機能の移転が決定され、最終的に終了したのは2001年だから10年の歳月を要した。
この間、政府機関が順番にベルリンへと移転してきた。
もちろん、多くの政府職員も移住してきた。
彼らは西ドイツ首都であったボン、またはその隣街のケルンからベルリンにやってきた。
そして、彼らが日頃愛飲していたビール「ケルシュ」もベルリンにやってきたのだ。
ベルリンの酒場でケルシュがメニューに載っているのは、そんな理由。
(・・・と当研究所は仮説している)
(下写真はイメージ)
ピンバック: ブランデンブルク門でビールを楽しむ==ドイツビール紀行2014(その15)== | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut