Traunsteinへ=ドイツビール紀行2002(その1)=

この旅の起点はミュンヘンの友人宅。
ミュンヘン市内の醸造所はいつでも(?)回れるので、せっかくだから郊外の街へ行くことにした。
2時間ほど掛けてやってきたのはミュンヘン郊外にあるTraunstein(トラウンシュタイン)という街。
オーストリアの観光都市Salzburg(ザルツブルク)にほど近く。
なぜここにやって来たかというと、この街には狭い範囲に何軒かの醸造所があるという情報があったから。

ミュンヘンからの列車はRB(Regional Bahn)と呼ばれる普通列車。
窓が開く古い車両で、ドアにはノブが付いており手で開けるタイプ。またドアにはステップも付いているが、これは着くホームは線路と同じ高さで、乗客はステップに足をかけてよじ登るためだ。
ちなみに身体障害者や乳母車を持つ乗客に対しては、必ず近くにいる乗客が助ける姿は、この国が福祉国家であることを印象づける。

Traunsteinは馴染みのない都市であるが、手元にあるドイツ醸造所マップ(市販品)には4軒掲載されている。
4軒以上の醸造所があることを意味するマークが、付属の地図に付いているのは、ミュンヘンやベルリンといった大都市や、バンベルク、バイロイトいった世界に冠たる醸造都市のみであるのだが、この街にもそのマークが輝いている。
(2020年再編集時注:2002年頃はまだグーグルマップはなく、またこうした情報を発信しているWEBサイトもあまりなかった。こうした情報は現地で購入した雑誌や地図で入手していた時代)

まずは街の中心部近くにある醸造所Schnitzlbaumer Brauereiへ。
すぐ裏はちょっとした谷になっており、見晴らしが良かった。
Weissbier(ヴァイツエン)とUrsprungと呼ばれる古くからのスタイルを継承しているビール。

続いてやって来たのはSchnitzlbaumerから徒歩数分のところにあるHofbräuhaus Traunstein。
Hofbräu(ホフブロイ)の名の通り、この都市の領主によって創立された醸造所。
何故かミュンヒェン郊外のIsarbräuという醸造所で飲んだ事がある。

店に入ろうと思ったら、何と「定休日」
「近所のSternbräuで飲めます」との張り紙がしてあったので、そちらに向かうことにする。
写真左:Hofbräuhaus のガストホフ全景
写真右:裏手にある醸造所

続いてそのSternbräuへ。Sternとは「星」を意味する。
Schnitzlbaumerに戻るように歩くと、表通りに面してあった。
かつては醸造所であったが、今日では自社ビールを醸造しているのではなく、Hofbräuhaus のビールを扱っている模様。
残念ではあるが、そういうケースは珍しくない。

WeissbierとHelles。写真はDunkelweissのように見えるが、Hefeである。(写りが悪かった)

 

続いて訪れたのはMaxmillionbräu。
かつてはKieselbräuと言われていたが、何年か前に所有者が変わり屋号も変えた。
しかし、この変えた名前というのは、Kieselbräuと言われる前の名前ということ。要するに昔の名前が復活したということ。通りがかりの夫婦が教えてくれた。
残念ながら店は閉まっていたが、駅で飲めるということなので、最後に寄ることにする。

 

駆け足が続き、最後に訪れたのはWochinger bräu。
16世紀から続く醸造所で、広い敷地の中にある広いレストラン。
古い街の醸造所は概ね通りに面しており、裏庭又は中庭があることが多いが、この醸造所は前庭があり、そこを通って部屋に入る構造。

急足で駅に戻り、ミュンヘンまで戻る。

<次回へ続く>>