Keller(ケラー)〜地下室という名の庭園(その3)〜

(その2)の続き

Type3 ケラー団地

かつては一つの街に何軒もの醸造所があった。(もちろん、今でもそういう街もある)
街中にある醸造所は狭いため、街外れにあるひとつの丘にあちこちの醸造所がケラーを作り、暖かい季節にケラーをビアガーデンとしてオープンすると、そこ一体はビアガーデンだらけになる。

ケラー団地の入り口で、
「今日は何処で飲もうかなぁ」・・・と悩む人、
何も考えずに真っ直ぐいつものケラーのいつもの席に向かう人。
もちろんそこにはいつもの友人達がいるはずだ。

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Bambergの

醸造都市として有名なバンベルクでは、かつて市内の狭いエリアに60軒ほどの醸造所があった。
そして、それらの醸造所の貯蔵庫が多くあったがケラー団地として存在している。行ってみると分かるが、坂の両側の建物には、ケラーへの入口が作られている。

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ケラーの入口だけみてもマニア以外は何も面白くないが、周辺には現在でも、ビアガーデンとしてのケラーが何軒か営業している。
世界遺産都市というブランドもあって、これらのケラーには観光客も多い。
大テーブルにたまたま同席した市民達も、観光客に対し誇りを持ってビールの紹介をしたり、街の観光ルートを教えていたりと、和やかな風景が広がっている。

写真左:絶景で有名なSpezial Keller。(→研究所内詳細ページ
写真右:木立の中にあって気持ちのいいWild Rose Keller。(→研究所内詳細ページ
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ForchheimのKeller Wald

Forchheimはフランケン地方の隠れた名醸造地。
バンベルクほど名が知られてはいないが、街の中心部に並ぶ醸造所、その周辺集落に点在する小さな醸造所とビアタビストの心を躍らせるエリア。
その市内から少し離れた場所にあるのがKeller Wald(ケラーヴァルト)。直訳すると「ケラーの森」である。

一つの丘に20軒近くのケラーが同居する異色の空間。
かつてはそれぞれの醸造所の貯蔵庫としてのケラーだったのだが、市内の醸造所の数も減った事もありビールは重複していることもある。

写真左:Keller Waldへの入口
写真右:ズラリと並んだ各ケラーの名前

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多くのケラーでは、トンネル状に作られた貯蔵庫にビールが置かれており、その上に小屋が建てられている。貯蔵庫のビールは階段や小型エレベータでそのまま小屋に運ばれ、お客さん達の喉を潤す。

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のKreuzberg

は前述のForchheim郊外にある人口4000人ほどの街。
この小さな街の丘は「Kreuzberg(十字架の山)」と呼ばれている通り、その丘の頂きにはKeuzberg Kirch(クロイツベルク教会)があり、その周辺には数軒のケラーがある。

写真左:Kreuzbergの丘への入口に置かれた自転車道の看板。ビールジョッキも見える。
写真右:頂きに建つKreuzberg Kirch。

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この丘にあるのはHallerndorf、Schnaidといった周辺集落の醸造所のケラー。
Brauhaus am KreuzbergはSchnaidの醸造所によって運営されている。

写真左:斜面に建てられた小屋。一階部分は土の中。
写真右:一階部分の様子。トンネルへの入口とビール販売口「Ausschank」

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