旅の朝。
朝食は特別な時間であると共に、幸せな時間。
今日は何処へ行こうか、何をしようか・・・・そんな事を考えながら、過ごす時間。
僕は日頃から「朝はご飯」派であるが、ドイツ取材中は郷に入っては郷に従え、パンを食べる。
バリッバリッ、と音を立てながらパンにかぶり付き、時々ハムやチーズを挟み、時々ジャムを塗る。コーヒーは、濃い目にドリップした物を2杯。コーヒーも美味い。
旅の朝。
Guten Morgen(おはよう)から始まる朝。
ここ10年、毎年の様に通っているフランケン地方の古都バンベルクでは、ほぼ毎年同じ宿に泊まるのだが、いつも「朝食無し」。
毎朝の日課は、歩いて5分ほどの所にあるパン屋へ、パンを買いに行くこと。
新聞を読んでいる宿のオヤジさんとは、毎朝挨拶を交わして外へ出る。
「バンベルクのホルン」と呼ばれるパンを2本買い、宿の共同キッチンで自分で淹れたコーヒーを2杯。
いつものパン屋の創業は、何とビックリの14世紀。
ドイツのパン屋は凄い。