かつて「Sächsisch-Bayerische Eisenbahn(ザクセン・バイエルン鉄道)」の駅として1842年に開業したBayerischer Bahnhof(バイエルン駅)は、櫛形ホーム(列車が頭から突っ込むスタイルの駅)を持つ美しい駅だったが、その後戦火を受けて破壊され、1952年には駅自体が閉鎖されてしまった。
しかし、市のプロジェクトの一環として1999年に整備が始まり2000年に完了。
そして、かつての駅舎内に入居したのがこの醸造所である。
旅人が行き交い、切符売り場などに並んでいたであろう空間には、醸造設備が並んでいる。こうして見ると、醸造設備と蒸気機関車のメカニカルな部分がなんとなく似ている事に気づく。両方とも釜でグツグツという工程は同じなので。。。
なお、2013年にはすぐ横に新しいSバーンが通る様になり、「Bayerischer Bahnhof」という駅名が復活した。
この醸造所の特徴は駅舎だけではない。
かつてライプツィヒで飲まれていたGose(ゴーゼ)というビールが楽しめるのだ。
ゴーゼは乳酸による上面発酵ビールで、スパイスやら塩を入れて醸す。その起源はライプツィヒから北西70kmほどのところにあるGoslerにある。
ビールは鉄道駅らしくScaffner(車掌)、連結手(Kuppler)、ボイラーマン(Heizer)と鉄道関係の名前が並ぶ。それぞれピルス、ヴァイスビア、シュバルツの名称。
訪問時にはシュバルツとゴーゼを飲む。
ゴーゼは酸味があるため、ベルリーナヴァイスの様にシロップなどを入れて飲む。
この時はイチゴ風味。
■Information■
Gasthaus und Gosebrauerei Bayerischer Bahnhof
Bayrischer Platz 1
04103 Leipzig
<公式WEBサイト>
Sバーン Bayerischer Bahnhof駅隣接
<最終訪問2005年9月>