1870年創業の小さな醸造所。
元々は醸造所とパン屋の兼業だったらしい。どちらも日常消費品かつ酵母系。
醸造所に併設されたパブの他は、近くの数軒の店へビールを卸しているだけの典型的な田舎の醸造所である。
目の前には教会があり、この立地柄、冠婚葬祭の会場、そして、この村の祭りのメイン会場になっていることが予想される。
写真:まさに教会と目と鼻の先にある
(現在はオレンジに塗り替えられている)
入口を入って直ぐにカウンタがあり、ここがビアサーバー兼番頭台。
黒光りする天井と白い壁、そして質素な椅子、テーブル。典型的なフランケンの田舎のガストホフの姿がここにある。
定番ビールはLager(ラーガー=ここの場合はヘレス)とメニューにあったが、その他に無濾過のZwikelbierがあったので、そちらを注文。
ビアガーデンでもないのに陶器のジョッキで運ばれてきた。
同時に注文したのはBrotzeit(ブロートツァイト=軽食)の定番メニューである「Presssack mit Musik (プレースザックのビネガーソース)」。
付け合せには「Bratenkartoffel(ブラーテンカトッフェル=ジャガイモ炒め)をチョイス。
■Information■
Brauerei Hennemann
Haus Nr.33
96178 Sambach (Pommersfelden)
<最終訪問 2009年8月>
Sambachはこんな街
バンベルク郡の大字Pommersfeldenにある人口600人ほどの集落。
周囲は田園地帯で農家が多い。
小さな教会とそれを取り囲む家々。
集落外れに整備されているのは新興住宅地なので、バンベルクに仕事を持っている人などが家庭を持って郊外に家を建てた、というパターンが多いようだ。
公共バスも一応あるが本数が限られるためアクセス悪し。