Huppendorfはバンベルク北東にある人口100人ほどの小集落。
四方は畑地、路線バスは朝晩のみ、という何も無い集落。
そんな農村集落に存在する醸造所だが、創業1503年とフランケン地方有数の老舗。現在の経営者Grasser家となったのは1750年で、以後代々引き継がれて今日に至る。
田舎の醸造所らしく、レストランの他に15人ほど収容できる宿泊施設も兼ね揃えている。
こんな田舎に誰が泊まるのか、と思うかもしれないが、グリーンツーリズムの発達したドイツでは、農村に滞在するのはごく一般的な旅のスタイル。
また、冠婚葬祭の会場にもなることが多いため、遠来の客はそのままこう言った宿に泊まることになる。
ビールはヘレス、デュンケル、ピルスと言った定番の他に、シーズンビールを幾つか。
写真はデュンケル。
年間7500hlほどの醸造であるが、30kmほどの商圏で消費されている。
瓶も販売されており、フランケン地方周辺の飲料店(ビールやソフトドリンク、水などがケース単位で販売されている店舗)で時々見かける。
ちなみに当研究所所長がよく通う友人宅(バンベルク市内)で、ここの醸造家と何度か顔を合わせている。(笑)
■Information■
Brauerei Grasser
Huppendorf 25
96167 Koenigsfeld
Tel:09207 270/Fax:09207 636
<公式WEB>
最終訪問 2004年9月