修道院脇の醸造所博物館
バンベルクのシンボルはいくつかあるが、そのひとつが丘に建つSt.Michael修道院。
このすぐ横にあるのがFränkisches Brauereimuseum(フランケン醸造所博物館)である。
元々は修道院内の醸造所であったが、これを改装して1979年に博物館としてオープンしている。入場券がコースターと言うのは、ナイスアイデア。
バンベルクには、かつて60軒以上の醸造所があった。
これらのほとんどは現在廃業しているのだが、こうした醸造所で使われていた醸造設備が多く展示されている。
エントランスを入ると博物館は下へ下へと降りていく造り。これはかつての貯蔵庫(ケラー)を利用しているためで、高台にある修道院の敷地からはケラーは下へ進んで行く。
かつてのケラーの風景。
タンクは近代に入ってからで、それ以前は木樽がメイン。(フランケンには現在も木樽の使用率は高い)
ケラーには、かつては川から切り出してきた氷をたくさん置いて、空間全体を冷蔵庫としていた。もっとも、こうしたケラーは今日でもフランケン地方のあちこちに存在し、電気式の冷蔵設備が設置されているものの、まだまだ現役バリバリ。
王冠、瓶、グラスの展示コーナー。
「Fränkisches(フランケンの)」と冠しているだけあった、かつてこのエリアに存在していた醸造所の看板や瓶、グラス、ジョッキなどの展示も充実。
一部日本の地ビールメーカーの瓶も展示されていたのも興味深い。
エントランス・ロビー。
1998年に来た時はここでビールが飲めたのだが、今日では飲めず。
町中でビールは飲めるので、まぁ敢えてここで飲まなくてもいいか・・。
さて、この醸造所博物館の一番の欠点は営業時間が短い事。
僕の場合はバンベルクをビア旅中の拠点としているが、朝から周辺の集落に向けて出発し、夕方バンベルクに戻ってくる、というパターンが多い。
朝は空いておらず、夕方も閉まるのが早い・・・。さらに4月から10月のみ営業。
1998年に訪れて以降、2回目は2012年と14年空いた。笑
▪️Information▪️
Fränkisches Brauereimuseum
Michelsberg 10f
96049 Bamberg
営業情報
4月から10月のみ開放
水曜〜金曜
13時〜17時
土曜、日曜、祝日
11時〜17時