温泉保養地として知られるBad Staffelstein周辺には、小さな湖が点在し、それらをまだそれほど太くないマイン川が結んでいる。
そして、自然に囲まれた、風光明媚な集落が多く存在しているのだ。
Ebingもそんな小さな集落の一つ。
バンベルク郡の大字Rattelsdorfに属しており、人口は1500人ほど。
ここに1859年から続くSchwanen Bräu がある。
1小さな醸造所レストラン兼民宿であり、場所はフランケンの老舗らしく集落の中心であるMarkt Platz。
店内の入口脇には常連席「Stammtisch(シュタムティッシュ)」が置かれている。
席に座っているのは、もう何十年もここに通うオジさん達。昼間からビール片手にカードゲームを興じている。
どこの街の、どのパブでも見られる典型的な光景。
ビールは「Dunkel」一種類のみ。
小さな醸造所らしくこの割り切り方がナイス。さらに瓶売りも無し。飲みたければ現地へ行くしかないというビールを、当研究所では「究極の地ビール」と定義している。
カードゲームの最中、あれこれと話しをしてくれたオジさん達にこの地方の料理を紹介してもらう。今回紹介された郷土料理は、牛の内臓を使った「Saure Fleck」。
胡椒が効いたスープで、パンが付いて2.8ユーロと安い。(2007年当時)
もう一つは、僕の好物でもある「Sulze(ヅルツェ)」。
Presssackとはちょっと違い、甘めのソースが掛けてある。
付け合わせにはジャガイモとオニオン、ベーコンの炒め物が付いてきた。
これがいわゆる「ジャーマンポテト」ってやつだが、ドイツ語では「Bratkartoffeln und Roestzwiebeln」と呼ぶ。
■Information■
Schwanen Braeu
Marktplatz 11
96179 Ebing
Tel:09547 481
<公式WEB>
<最終訪問 2007年8月>
Ebingはこんな街
バンベルク郡大字Rattelsdorfに属する人口1500人ほどの集落。
一応鉄道駅があり、バンベルクからの各駅停車のみが停車する。
しかし、列車によっては各駅停車さえも通過するという何とも立場が低い駅。
駅からは湖と小さなマイン川を眺めながらの道を数百m。
河畔のキャンプ場を過ぎたら集落への入口である。
小さなマルクト広場は真ん中に木立があってちょっと趣が違う。
周辺には何軒かのガストホフ。