1811年にBrauerei Womannとして創業したが、その後1876年に現在の所有者一家が購入し、Distelhäuser Brauerei としての営業を始める。
歴史的に見ると、この様な醸造所の売買は結構あり、都度名称を変更する場合もあれば、しない場合もある。
一家の名前を冠した醸造所の場合は、変更することが多いようだ。
醸造所は小さな集落のほぼ中心にある。
集落を突き抜けるBundes strasse(ブンデス通り)からちょっと坂を登ったところに醸造所、ガストホフ「Alte Füllerei」、小さなビアガーデンが並んでいる。
写真左:道路に掲げられた手書きの看板。
写真右:醸造設備が見える外観。
ビールはピルス(Pils)、ヴァイス(Weiss)、デュンケル(Dunkel)と言った基本ラインナップの他に、季節物を入れると20種類ほどが生産されている。
World Beer Cupの受賞暦も多い。
訪問したのは8月。この時期は外が気持ちいので醸造所横にあるビアガーデンで飲む人が多い。
ビアガーデンは「ガーデン」だけあってビールを飲むだけの場所にあらず。
子供のための遊び場もあるため、近所の人が家族連れでやってきては寛いでいく。
目立つところにこんな看板が掲げられていた。
これは「Die Freien Brauer」という家族経営的な醸造所連合の一員である証。
ドイツと一部オーストリア、デンマークなど周辺国にある40の醸造所で形成されている。
この様な連合は最近よく見かけられ、他にもいくつかの連合が存在する。
■Information■
Distelhäuser Brauerei
Ernst Bauer GmbH & Co. KG
Grünsfelder Str. 3
97941 Tauberbischofsheim
敷地内にあるガストホフが「Alte Füllerei」
<最終訪問2008年8月>
Tauberbischofsheimはこんな街
Distelhausenは小さな集落であるが、そのすぐ近くにあるTauberbischofsheim(タウバービシュホフハイム)はロマンチック街道の観光地として多くの人が訪れる街。
旧市街にはマインツ選帝侯の城館はじめルネサンス建築が残る。