蒸留所が始めた醸造所
かつて城壁があったと思われる環状道路の内側にあり、繁華街からは少し外れた場所にある小さな醸造所兼パブ・レストラン。
醸造所としての創業は1988年と新しいが、その前は1830年からKornの蒸留所として稼働していた。Korn(コルン)とは麦を原料にした蒸留酒(Schnapps/シュナップス)の一種。まぁ、同じような材料を使っていたので、ビールを醸すようになったのだろうと想像がつく。
ただし、なぜもっと早い時期に、たとえば19世紀終盤に醸造所にならなかったのかがとても不思議。このエリアの炭鉱が栄えていた事もあり、ルール地方のビールの消費量はドイツの中でもかなりの物だったからだ。
写真左:繁華街から少し外れた場所。周辺にレストランも多い。
写真右:醸造設備が置かれた店内。
訪問した2010年時点では、ここで醸されているビールはHelles、Dunkel、Weissbierの3種類。ルール地方の主流はピルスナー(Pilsner)なのだが、ここではバイエルン流にヘレスを販売していると言うのが興味深かった。
今回の改訂にあたり、公式サイトを見ると、定番がピルスとなり、シーズンビールとしてヘレスが登場している様子。(2015年5月時点)
Boente Hausbrauerei
Augsitinessen str.4
45657 Recklinghausen
公式サイト
(最終訪問 2010年8月)
Recklinghausen はこんな街
Gelsenkirchen(ゲルゼンキルヒェン)北部にある人口12万人ほどの都市。周辺の小都市を束ねる郡都でもある。
ルール地方というのは、工業地帯だけあって歴史的に人口の流入があり、そこそこの人口を持つ都市が多いのが特徴。それらの大都市周辺にこうした小都市が幾つもあり、都市圏交通ネットワークでつながっている。
地形を見ると典型的なドイツの街。
旧城壁を撤去して造られた環状線状の道路と、その外に中央駅(Hauptbahnhof)というパターン。
近隣の街
Castrop-Rauxel>>