ButtenheimからDrügendorf=ドイツビール紀行2003(その3)=

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Buttenheim駅


雲行きが怪しかったが、自転車を列車に載せてバンベルクを出た。
気候的に自転車日和が続いているためか、駅には多くの自転車乗りがいた。
まずはブッテンハイム(Buttenheim)まで。
バンベルク中央駅から各駅停車でほんの数駅隣にある小さな街の小さな駅。
無人駅かと思ったら人がいた。

日本と違いホームが低く地面の高さとあまり変わらない。
改札口の無いのでそのまま道路に繋がっているため、ホームに降りて直ぐに自転車に乗ったら、
「おい!ホームで自転車に乗るんじゃない!!!」
とアナウンスされた。

駅から街の中心までは2~3キロあるが、ホンの数百m程走ったところで雨が強烈に降ってきた。スーパーマーケットの屋根の下に避難。
しばらく雨宿りした後、ちょっと雨が止んだ隙に、本日1軒目の醸造所St.Georgen Braeuに逃げ込む。

数年前に一度訪れた事がある醸造所で、バイエルン全域で飲まれているビール。Kellerbierでも飲むか!・・とドアを開けると、「11時からだよ」と素っ気ない一言。
あと15分だから入れてくれればいいのに・・・。

 

社員食堂でビール

数キロ走り、DreuschendorfにあるBrauerei Meuseln立ち寄る。
一見するとガストホフに見えるが、一般的にはドア横に掲示されているようメニュー類が一切無い。
奥に入っていくと働いている人がいた。
「ビールは飲めますか?」
と聞くと、
「ここは事務所しかないので基本的には飲めないよ」
とのこと。

しかし、オーナーご一家の御厚意により、
「せっかくだから一杯飲んでいきなよ」
と、社員食堂でヘレスを一杯「von Fass(樽)」で飲ませてもらうことができた。

次の集落GunzendorfにあるBrauerei Saunerへ。
ここはガストホフが併設されており、ここで昼食をとろうと思っていたが、何と定休日。
ドアに貼ってあるメニューを見ると、急に腹が減ってきた。キオスクでもガソリンスタンドでもいいから、軽く食べたいと思ったが、何にも無い。

ビールは飲めなかったが、醸造所は稼働しておりブルワーさんが出てきた。
事情を知ったブルワーさんは、ビンビール何本か持ってきてくれた。これはありがたい。
「いくら?」
と聞くと
「要らない」
との返事であった。Danke!


Drügendorfは、Gunzendorfから2kmの所に位置する。
戸数はざっと見て数十戸であり、集落の真ん中にバス停がある。
そのバス停の近くに、Brauerei Gasthof Kohlmanがあるのだが、醸造所は閉鎖し、現在はGasthofのみの営業とのこと。

次回へ続く>>