アムステルダムの街はずれにある小さな醸造所。
現在は街の片隅の小さな店であるが、醸造所の歴史を紐解くと18世紀まで遡る。
「De Gekroonde Valk」という名前で開業したのが1733年。
かつての醸造所は現在のKadijken(カダイケン)エリアにあったという。
18世紀のオランダと言えば、世界各地に植民地を持ち、東インド会社がこれらの植民地やその周辺各国との貿易を活発に行っていた時期。この醸造所のビールの多くも輸出されたという。
その結果オランダ最大の醸造所となったものの、その設備は1949年にハイネケンに売却されたのだが、小さな設備でスタウトだけがその後も細々と醸造され続けた。
そして、創業者の子孫により2017年に「Brouwerij Poesiat & Kater」として復活。
スェーデンで酵母の純粋培養を学んだ若者が醸造を担う。
写真左:最寄りにある鉄道駅Muiderpoort。すぐ前にはトラムの停留所あり
写真右:集合住宅が立ち並ぶ一角に建つブルワリー
元々の倉庫を改装したらしく、高い天井が心地よい。
カウンターの上にはビールタンクが置かれている。
■Information■
Brouwerij Poesiat & Kater
Polderweg 648,
1093 KP Amsterdam
<公式WEB>
最終訪問 2020年1月