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Český Krumlov(チェスキー・クルムロフ)はチェコ南部にある小都市。
その街に古くからある醸造所がBrewery Český Krumlovである。
コースターにも書かれている通り、その起源は1560年創業の老舗醸造所だが、街の歴史もあれこれと遍歴があるのと同様、所有者が何度か代わり現在に至っている。
13世紀に城が築かれて以来醸造は始まっていたようだが、記録としては14世紀から残っている。
街の中にはプルダバ川が蛇行して流れている。
旧市街はその蛇行により大きく2つに分けられているが、この店は北側にある修道院のほど近くに存在している。
写真:「Pivovar(醸造所)」と書かれた看板を掲げる正面玄関
店内はかつては修道院の一部だったのか、天井が高い広い空間。
訪問時は夏休みシーズン真っ最中であり混雑していたが、入口で10分ほど待たされて席に案内された。
写真左:店内の雰囲気
写真右:長い廊下に昔の醸造機器が展示されている
まずはビール。
チェコ伝統のピルスナーと真っ黒なボヘミアン・ラガー。
ここはパブではなくレストランなので食事はかなり充実していた。
訪問時はチェコ1日目だったので定番メニューをチョイス。(ドイツのPassauから車で北上してきた)
写真左:Vepřová pečeně (ヴェプショヴァー・ペチェニェ)ローストポーク。ザウアークラウト(ドイツでもおなじみ酢漬けキャベツ)とクネードリーキ(蒸しパンのような物)が添えられている
写真右:Svíčková na smetaně (スヴィーチコヴァ・ナ・スメタニュ)。根菜と生クリームで煮込まれた牛肉にサワークリームが乗る。やはりクネードリーキが添えられる。
写真下:チェコの国民食的な存在Goulash(グラーシュ)この日はご飯付き。
この時の旅の様子はこちらに掲載(当然内容は被っています)
■Information■
Brewery Český Krumlov s.r.o.
Pivovarská 27 – Latrán,
381 01 Český Krumlov
(公式WEB)
最終訪問 2019年8月
■チェスキー・クルムロフはこんな街
Český Krumlov(チェスキー・クルムロフ)はチェコ南部にある小都市で「世界で一番美しい街」と言われることもある。
その名は決して過大な表現ではなく、ルネッサンス、ゴシック、アールヌーボーと時代時代の建築物が旧市街にぎゅっと詰まって点在しており、街全体が世界遺産に指定されている。
現在はチェコ有数の観光地として名を馳せているが、20世紀初頭にはドイツ・ナチ政権の支配下に置かれ多くのドイツ系移民が住んでいたが、第二次対戦後に彼らが追放された。その後しばらくの間はほぼ無人状態になっていたというが、1989年のビロード革命を機に街の歴史的価値が見直されて修復が進み、1992年に世界遺産登録に至った。