<<前回の続き>
店内に戻るとまたまた視線が僕に集まる。
年配のグループに向かって
「居場所を見つけた。わははは。」
という感じで一言かけて、強面職人さん達のテーブルに座る。
入りにくいけど、一言かけると一気に場が和み、あれこれと声をかけてくる。
「ニーハオ!」
「いや、僕は日本人です」
「おお日本人か。コニチハ!俺は昔大阪で2ヶ月働いたことがあるぞ」
そうこうしている間に、強面職人も戻って来た。
ビールで乾杯。
ビールはもちろん直ぐ近くにあるBecherのビール。
他にも委託醸造を受けている銘柄も一部いただく。
ちょうど夕飯時なのでメニューを見せてもらう。
あれこれとフランケン料理が並んでいるが「本日のメニュー」に載っていた「Schweine Medaillion in Gorgonzola-Spinat-Sahnesouse」をチョイス。
「Schweine Medaillion(シュバイネ・メダイリオン)」を直訳すると「豚メダル」となるが、確かにメダルほどの大きさにカットされている。
パスタが添えられているのだが、その量がかなり多く、これだけで腹いっぱいになる。
普通、ドイツ人の自宅での夕食は少なく、パンとチーズ・ハムと言ったほぼ朝食と同じような冷たい物を、簡単に済ませるだけの事が多い。
しかし、店で食べる時はガッツリと食べる。
(そもそも外に飲みに出るのを前提に、家での食事が少ないのでは?と当研究所では疑っている)
あれこれと話しをして、気がついたら結構遅い時間になっており、バスが無い。
このガストホフは川沿いに建っているので、その遊歩道を歩いていけば40分ほどで宿の前の道に出ることが判明。
途中から一緒に飲んでいた若手のブルワー見習いさんが
「あなたの泊まっているガストホフは、朝食が素晴らしいんだ」
と教えてくれた。
そんな朝食を楽しみにしながら、真っ暗な道を一人ウォーキングしながらカロリー消費に励む。
<次回へ続く>>
ピンバック: バイロイトで朝食を==ドイツビール紀行2016(その18)== | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut