10年通って初めての乗船
初めてバンベルクにやって来たのは1998年の事。
2001年以降はほぼ毎年この街を訪れているのだが、実は観光らしい事はあまりしていない。
今回はその反省(?)から、運河を行くクルーズ船に乗船してみた。
バンベルクの旧市街を流れるのはレグリッツ川。
この中州に市庁舎が建っているのだが、そこから見えるクレーンの袂が乗船所である。
毎回橋の上から眺めていて、船が出ているのは知っていたけど、時間が合わなかったり、他に約束があったりして乗る機会を逃していたが、今回はしっかりと時間を調べ、乗船の為にここへやって来た。
いきなり、世界遺産
船着き場はバンベルク旧市街の入口であると同時に、世界遺産であるバンベルク旧市街を象徴する様な場所でもある。
Kleine Venedig(クライネ・ベネディック=小ベネチア)と呼ばれる景観地区の横であり、出港して直ぐにその真横を通る事になるのだ。
乗船のテンションと、その直後にやってくる美しい街並みに、乗船客は写真を撮りまくる。
右手に小ベネチア、左手に旧市街越しに見える大聖堂などを眺めている乗船客に対し、大きなアナウンスが流れる。
「Achtung, Bitte!(注意して!)・・・・」
ドイツ語、英語の順に流れるのだが、前方にある橋に頭をぶつけない様に!という注意なのだが、このアナウンスを聞き逃すと命に関わりそうな橋桁の高さである。
橋桁を潜ったあたりから、他の乗船客とも会話が始まる。
その頃になると、乗船時に注文を取りに来ていた飲み物が運ばれ、同じテーブル客で乾杯。
我々との同席は、ライプツィヒからやって来た音楽家夫妻。
僕が注文したのはもちろんビール。
どこのビールかと思ったら、バンベルク市内の物ではなく、5キロほど郊外にあるRossdorf am Forestのビールが出てきた。
違う街のビールと言えども、行政的にバンベルク郡に所属しているし、距離的にも近いから十分「地元のビール」と言える。
運河ならではのアトラクション
何度かのスレスレ橋くぐりの後、船はどう考えても潜れない橋に遭遇する。
当然、船がここで引き返す訳ではなく、運河を進まなければならない。
・・と言うことで船は水門に突入。
ここには水門番が居ないらしく、船頭さんがジャンプして岸に渡り水門を操作。
前後の水門が閉じられると水位がスーッと下がり初めた。この時間は乗船客の写真や動画の撮影タイム。
水の動きが止まると前の水門が開放され、船は無事に高低差をクリアした。
ピンバック: 農園の昼下がり==ドイツビール紀行2014(その4)== | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut
ピンバック: 運河の外れにて==ドイツビール紀行2014(その6)== | ビール文化研究所 / Das Bierkultur Institut