セントレアより出発!==ドイツビール紀行2007(その1)==

今回のビール旅行(ビアライゼ)は「夏休み」。

この時期は航空券が高いこともあって、行ったことはない。
しかし、他よりもかなり安い航空券を見つけたので、行く決心をしたのが5月。
何と一週間前までキャンセル待ちの状態が続いており、本当にドイツへ行けるのか不安な状態だったが、無事に確保しいざ出発!!

今回の出発も中部国際空港「セントレア」。
周辺には、空港内駐車場よりもかなり安い民間駐車場が多く、そこにクルマを停めて送迎サービスでセントレア入り。
お盆休みの初日とあってかなりの混雑。その様子をお茶の間に伝えようとするテレビカメラが何台も並んでおり、行き往く人々の邪魔をしている状況。
最近のセントレア名物になりつつあるのが、ミュンヘン空港内にあるブルワリー「Airbraeu(エア・ブロイ)」から直送されたビール。

空港から空港へ、ルフトハンザ・カーゴの全面協力のもとに実現したビール輸送が今年の夏も健在で、朝からヴァイスビアが飲める。
そんな事をしていたら、出国ゲートは長蛇の列に!(汗)

なぜかお約束の「冷麺」

いつもは大韓航空なのだが、今回はアシアナ航空。まぁどちらにせよ韓国経由。
もはやアジアの・・・というよりも僕のハブ空港になった感のある仁川国際空港。
セントレアからは2時間弱のフライトで到着。

毎度思うのだが、セントレアの出国後の生ビールが350mlで600円っていうのはどうよ?
免税されているので、もっと安いのでないの?
「単価の設定が高い」と言われても、他に買うところがないからボッているしか思えない。。

ゾロゾロと仁川構内を歩く。
さすが日本の「超ハイシーズン」だけあって、満席状態。

ここでまっすぐ行かずに、「乗り換え>>」ゲートへ向かう。
もう一度セキュリティーを受けた後、狭いエスカレータを登って出発階へ。
今回も乗り継ぎ時間が短いが、お約束の品を食べる。

 

「冷麺写真」

Seoul_2

「冷麺」
韓国乗り換え時はこれ!

空の玄関フランクフルトからの列車旅

アシアナ航空はスターアライアンスに加盟しているため、フランクフルト空港では第1ターミナルに到着。これは着くまでに気が付かなかった(笑)

到着後のメリットは、何と言っても鉄道駅に近いこと。
第2ターミナルに途着すると、そこから階段を上がってスカイトレインに乗り、まず第1ターミナルへ。
スカイトレイン第1ターミナルに着いてから階段を降りる。さらに、階段を下がって道路を渡り、そこから更に駅までのエスカレータを登るという動きを強いられる。

これが第1ターミナルに到着することで、かなり楽に鉄道駅まで行ける。

特に、僕の場合は「毎回荷物が最後の方に出てくる」というお約束があるので、この時間の節約は大きい。
今まで、何回荷物が遅かったため、希望の列車に乗れなかったことか!

ちなみに、空港からエスカレータで下がり、さらにもう一階下がる地下駅は、Sバーンなどの近距離列車用のホーム。
フランクフルト中央駅や、ヴィスバーデン(Wiesbaden)、マインツ(Mainz)など近くの街に行くには、こちらのホームになるが、IC(インターシティー)やICE(インターシティ・エクスプレス)などの長距離列車に乗る場合は、地上にある長距離列車用のホームに行く。
写真はその長距離ホームに続く長い通路。なんだか宇宙ステーションの様だ。

やっと到着。
この左手方面にある切符売り場で乗車券を買い、ホームに降りる長いエスカレーターを下りる。
時間が節約出来ても、やはり列車には乗れなかった。(爆)

そして、いろいろ調べて次に拾った列車はICEではなくIC(Inter City Express)。
普通に走ればそれほど時間は変わらないが、この列車は空港駅からそのまま走り出さず、一度フランクフルト中央駅に寄る。

これがまた遅い原因!
中央駅近くの複雑かつ交通量の多い線路を何kmも前からゆっくりゆっくりと進み、通過の出来ないツッコミ式のホームに入る。
そして、出る時もまた何kmもゆっくりゆっくりと進み、合計30分くらいロスをした感じ。

各駅停車からの夕陽

フランクフルト空港駅にやって来たのはICEではなく、IC。
中央駅経由のせいか、客はほとんどいない。
駅員はこれでニュルンベルクまで行き、そこから快速でバンベルクまで行くのが一番早い、と言うが、ヴュルツブルクで乗り換え、そこからバンベルクへ行くルートを選択。
距離が短いので、その分安い。(笑)

ICはヴュルツブルク、ニュルンベルクの順に停車する、と言ってもその間は一時間弱。
バンベルクは幹線から外れているため、どうしても乗り換えなければならない。

王道を行けば、ここヴュルツブルグで乗り換えて、バンベルクに向かうが、この時間は乗り継ぎが悪かった。
よって、時間的には20分ほど早くバンベルクに到着する「ニュルンベルク経由」を推薦された。

ヴュルツブルクは美しい街。
ただし、いつも乗り換えばかりで一度しか街を歩いたことがない。

写真ではちょっと解りづらいが、裏の丘は全てブドウ畑になっている。
フランケン地方はビールのみならず、フランケンワインで有名なのだが、そのワイン産地であるのはウンター・フランケン(Unter Franken)と呼ばれるエリアであり、その中心都市がここヴュルツブルグだ。

 

 


各駅停車に乗り、バンベルクを目指す。
「世界の車窓から」の如く、外の風景の移り変わりを楽しむ。
ブドウ畑が終わる頃、フランケンでもビールエリアである「オーバー・フランケン」「ミッテル・フランケン」に入ってきた。

バンベルクでまず一杯!

初日は午後9時半頃に到着したが、土曜日ということもあり宿の人も待ってくれない。
「前のゲームセンターに鍵を預けてあるよ」
というメッセージを玄関に貼ってあった。(笑)
今回はバンベルクの同じ宿に一週間滞在する。投宿したのはホテルではなく、「Ferie Wohnung」と呼ばれる「民宿」。空き部屋や離れを旅行者に貸しているスタイルの宿。
ホテルのカテゴリーは、ホテル>ガストホフ>ペンションと安くなっているが、これらの宿は更に安いことが多い。
そして、一番のメリットはキッチンが付いていること。
有料で朝食も食べれるが、近くにパン屋もスーパーもあるので、コーヒーさえ沸かせればそれで充分。

ちなみに、今回は7泊で240ユーロ(二人で)だった。

荷物を部屋に放り込み、早速ビールを飲みに街へ出る。
一番近かいのは、Ober Koenig StrasseにあるSpezialとFaessla。Spezialの看板は既に電気が消えている。

一杯目のビールとして、ヘレスとヴァイスビアをグビリ。
ヘレスを飲むとフランケンにやって来た、と実感が湧く。
ピルスナーと混同されがちだが、これはバイエルンの超定番ビールであり、ミュンヘンはじめバイエルンエリアの多くの街で、飲まれているビール。
ヴァイスビアは瓶ではなく「von Fass(樽から)」。
これもフランケンならではの味わい。

翌朝からいよいよ本格的なビアライゼ(ビール紀行)が始まる。

次回へ続く>>