まずはケルン、そしてドルトムントへ=ドイツビール紀行2006(その1)=

中部国際空港からの出発!

今回も大韓航空を利用する。
地方在住者にとって便が良く、おまけに安い。
日系航空会社利用で、わざわざ成田まで飛んでに乗り換えるのと、ここからソウルまで飛んで乗り換えるのと、実は時間的にはそう変わらない。

中部国際空港がある常滑市には友人夫婦が住んでおり、今回も彼等の駐車場を借りることが出来た。
そしてまずはソウルへ。

毎度毎度のことながら、ソウルでの乗り換えの楽しみ冷麺!!
往路では、仁川空港での乗り換え時間が短いためゆっくりできないのが残念であるが、それでもこれはしっかりと食べた。

個人的には盛岡冷麺のほうが好みだが、久しぶりに食べるソバ粉ベースの麺も、何だか新鮮な感じがする。

 

フランクフルト空港に到着

大韓航空でフランクフルトへ行く場合、ソウル時間13:15発でフランクフルト着は当日の17:45。
夏時間ではまだまだ明るく、日が少し傾きかけた頃の到着である。

フランクフルトはドイツのほぼ中央に位置しており、また空港にはICEをはじめとした各種幹線が乗り入れているため移動がしやすい。
僕は毎回このフライトを使っているが、そのままミュンヒェンへ行ったりバンベルクへ行ったりとDB(ドイツ鉄道)ネットワークをフル活用している。

今回の最初の目的地はケルン。
入国審査を終えるとさっさとゲートを通過し駅に向かう。
この時間が惜しいので、毎度荷物を預けることはせず、全てを持ち込んでいるのだ。
(ちなみに大韓航空の無料リムジンバスもあるが、未だに利用はしたことがない)

 

さっそくKölnケルンでビアパーティー

ケルンでは、古くからの友人であるSの誕生日パーティーがある。
この時期にドイツへ来ることが多いので、予定が合う限り参加している。今回の会場は彼の自宅なのだが行った事が無い。よってドルトムントから参加する何人かにメールをし、夕方にケルン中央駅かドイツ駅(※)に迎えに来てもらうことにした。

公衆電話が少なく、列車内からも掛けられなかったので、ドイツ駅から掛けると、
「そこで待っていてくれ」
との返事であった。
こういう場合は何となく時間が掛かりそうなので、さっそく駅のクナイペに入りケルシュを一杯飲む。
ここで友人Kと待ち合わせをし、Sの家へと向かう。

(※)ドイツ駅とはKöln-Deutz駅のことで、2003年の新線開業以来Köln-Messe(メッセ)と名を変えた。その名の通りメッセ会場の真ん前にある。

 

ドイツ人は誕生日を迎えた本人がパーティーを開催する。
パーティーと言っても非常にカジュアルな内容であることが普通。簡単な料理を準備し、ビールやワインを買い込めば準備完了。
リビングやベランダなどでビールを片手に立ち話をするスタイルだ。
今回のビールはケルンらしくケルシュの一銘柄であるReißdorf Kölschだ。

瓶入りのケルシュってのはあまり飲んだことはないが、ケルン市内ならどこでも普通に売っている物。以前来たときはGaffelだったので「好みが変わったのかな」と思っていたら

「君が来るから、前回とは違うビールにしておいた」
ということらしい。

パーティーは当人が全てを揃え友人を招待するスタイルなので、会費等はもちろんないが、その代わりにちょっとしたプレゼントを持っていく。

今回はライダーでもある彼に、2006年に発売されたばかりの
「北海道絶景ロードセレクション2(小原信好著)」
をプレゼント。

 

Dortmund/ドルトムント醸造博物館

ドルトムントでは、10年来の親友クラウス宅にお世話になった。昨年はちょうど彼等がバカンスに行く日と重なってしまい、数時間しか会っていない。
今年はその分よく話をした。
(朝食が2時間ほどかかった〜笑)

彼はビールに関する新聞記事などを収集してくれている。その記事を目を通していると、醸造博物館が再オープンしているではないか。

これからちょっとデュッセルドルフに行く予定であるが、その前にちょっと寄って行こうとなった。

 

2005年ドルトムントのビール業界は、その醸造都市の歴史において最大の出来事が起きた。市内にある二大醸造所のDortmunder Actien Brauerei(DAB)とDortmunder Union Brauerei(DUB)が合併したのだ。両方が同じ外資系大手の傘下に入ったためで、合理化のため醸造所が統合された。

DUBの醸造所は閉鎖され、ここDABの醸造所に統合されたのだが、その醸造所の横に醸造博物館がオープンした。

 

店内には下写真のような設備の展示もあるが、やはりドルトムント市内の醸造所の歴史に関する展示が面白い。
会場内のスクリーンでは、炭鉱の街として栄え、多くの人々が労働後にビールで喉を潤している姿が見える。
そして、大きくなった醸造所が輸出用ビールExportを世界へ向けて出荷していった。

この瓶を抜き、隣の台に置くと自動的にテレビCFが流れる。
その銘柄の昔のCFであるが、90年代終わり頃の映像は何となく僕の記憶にも残っていた。

この写真から判断すると、後列左からDAB Pils,空、Brinkhofs Nr.1、空
中列左からVita Maltz、DAB Export、Kronen Pils、Siegel Pils。前列左からHansa Pils、Kronen Exta Pils、Thier Pils、Stift。


一応、このようなサーバーが置いてあるが、ビールは飲めず。
しかし、ドルトムント市内では、どこでも飲めるので、問題無し。
(実はスタジアムでビールが飲めるのは、珍しい)

一通り見物した後、ドルトムント中央駅に向かい、列車でデュッセルドルフへ。
友人達は「またデュッセルドルフか、ヤパーナー(日本人)・・・」
と言うが、やはりアルトが飲みたいのだ。

次回へ続く>>

ビール紀行2006概要