ユトレヒト(Utrecht)の南方10数キロにEverdingenという人口1200人ほどの小さな街がある。
そこはライン川がオランダに入って3つに分岐するうちの一つであるレック川(Lek)に面している。
昔はこのレック川(上流はライン川)が欧州の輸送幹線のひとつでもあった為、中世の時代から各首領は税関や軍事要塞を作った。
オランダは18世紀から19世紀に掛けて、川と湖を結ぶ大規模な防衛線を作ったが、その幾つかがこのレック川沿いに存在する。
結局航空機の発達により、これらの防衛線が使われることなく「役目御免」となり、現在では一般利用されている。
ここではその要塞の一部が醸造所として稼働しているのだ。
写真左:コロナ禍だけど「Winkel Open(販売所営業中)」の看板
写真右:ビールが貯蔵されているのは要塞の中
写真左右:ドーム型の倉庫内はひんやりしており、ビールの貯蔵にはちょうど良い
写真左:貯蔵庫に会計場所はなく、敷地内の建物へ。醸造はこの中で行う。
写真右:壁にはあちこちで受賞した証がズラリ
写真右:
会計をしに緑の建物へ行くと、「ビールを缶に詰めます」という文字が目に入った。
タップから直接缶に詰め、その場で蓋をしてくれる。コロナ禍でこの様な機械を導入する醸造所が増えた。
すでにたくさんのビールを買うつもりで箱いっぱいのビールを手にしてたけど、これも2本購入した。
手書きで「Blond」と書かれているのがまた味わいがあって良い。
■Information■
Duits & Lauret Brouwerij
Noodweg 2,
4121 KK Everdingen