旧市街からライン川へと向かう小路にある、白亜の建物。
醸造所としてではなく、醸造所直営店（Brauerei Ausschank）という扱いになる。
場所柄、観光客も多いためか開放的な雰囲気で、気軽に入れるのが良い。
この建物は約１００年前まで「Brauhaus zum Kranz」という名の醸造所として稼働していた。
Zum Kranzの創業は明確ではないが、１５４４年のビール税台帳にはすでにその名が登録されている。そして１８９８年に「当面の間の休業」と宣言したが、その後すぐに紡績業者の手に渡り事実上の廃業となってしまった。
第二次大戦で大きな被害を受けるものの、廃業から約１００年後の１９９４年、Zum KranzはKölsch Brauerei Peters und Banbeckとして復活した。歴史的な酒場の雰囲気を今日に残したいという現オーナー氏の熱意により、我々は古き良きケルンの雰囲気を気軽に楽しむことができる。
ケルシュの淡い黄色と泡の白。そして、店のシンボルである赤がアクセントとなった美しいグラス。（左）
クイクイと飲んでいる客達の間を、店員はクランツ（王冠の意）と呼ばれる盆を片手に行き来している。
Information
Peters Brauhaus
Mühlen gasse1
50667 Köln
0221 2573950
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