昔ながらの貯蔵庫を持つ老舗醸造所
Trebgasutはフランケン地方の醸造都市のひとつであるKulmbachの近くにある人口1700人ほどの街。そこにあるこの醸造所は小規模だが、その創業は1531年という老舗。
街外れの丘の上にあり、さらにその上はビアガーデンになっている。
街から続く坂道を進んでいくと、だんだんと人気()が無くなってきて不安になったが、たまたま通りかかった警官に道を尋ねると、そこは既に醸造所の入口。
やがて両側にビールケースが置かれた醸造所の敷地に入り、そのまま道はここで行き止まりになった。
階段下に置かれた幾つかのテーブルには先客がおり、挨拶をするとその内の一人が立ち上がり、まぁこっちへ座りなさい、と手招きをする。
田舎の醸造所ではよくある話だが、彼がこの醸造所のオーナーマイスターであった。
時間があるときには見学も受け入れている。(WEB参照)
設備はそれほど新しい物ではないが、磨かれておりどれもピカピカ。
もちろん現役バリバリで、ここから美味しいビールが生まれている。
そして敷地内にあるのが古い古いケラー。
300年ほど前から存在しているというケラーももちろん現役で、ビールが入った樽がズラリと保管されている。
かつては冬のうちに裏の小川から氷を切り出し、それをケラー内の氷室に置き夏までの冷蔵能力を保持したと言う。
今日では、低温発酵は醸造所内のタンクで行っている。
フワフワの泡が乗ったビール。
やはり作られた場所で飲む樽のビールは美味い!と感動していたら、隣のオジサンは瓶ビールを飲んでいるではないか。
聞けば、このオジサンのお気に入りは、瓶のみで提供されている「Lager Bier」。どこでも飲んでも同じかと思ったら、ここで仲間と一緒に飲むのが良いんだ、と納得いくお返事。
■Information■
Brauerei Haberstumpf
Bergstraße31
95367Trebgast
最終訪問2006年5月