1701年創業の老舗であるが、現在のRoppelt家が経営をしているのは1889年から。ドイツでは醸造所そのものの売り買いがよくあり、「創業年」の他に「一家による始業年」も示されていることが多い。
通りに面して醸造所が建っており、丘に向かう道に面してガストホフが建つ。
一般的には醸造所が奥に配置されることが多いが、醸造所部分は新設なのかもしれない。
ここのビールは「醸造所」と「直営ビアガーデン」のみの販売となっている。
ただし、瓶ビールを周辺の家庭に届けてくれることはあるらしいが、究極の地ビールに近いことは間違いない。
定番のビールはLager、Dunkelの2種類。
この醸造所ではLager(ラーガー)とは、Helles(ヘレス)のこと。
フランケンを初め、バイエルンでは「ヘレス=ラーガー」という店が多い。しかし、たまに「ヘレス=デュンケル」という店もあるからややこしいこと極まりない。
この醸造所のケラー(貯蔵庫)は裏山にある。
もちろん、このエリアのケラーにはビアガーデンが併設されており、子供の遊び場付きで家族総出で楽しめる場所になっている。
ビールは基本的にセルフサービスで、カウンターにはドカンと木樽が置かれている。
樽には何のビールが入っているか紙が貼ってあるので、言葉ができなくても指差しすれば良いので、実に分かりやすい。
サービングのカウンターは斜面横に建てられた小屋にある。
テラス部分にはテーブルが何個か置かれているが、開店と同時に地元のオジさん達がゾロゾロとやって来て飲みだす。
■Information■
Gasthaus & Brauerei Roppelt
An der Steige 2
97514 Trossenfurt
<最終訪問 2007年8月>
Trossenfurtはこんな街
Haßberge郡の大字Oberaurachに属する人口700人ほどの集落。
Steigerwaldエリア北方に位置している。
このエリアはAurach川沿いに小さな集落が続いていおり、それぞれに醸造所があるというなかなかの密集地帯。
ただし、廃業も多くその昔はもっと多くの醸造所があったようだ。
交通の便は非常に悪く、一応バス路線はあるものの非常に少ない。