行政的にはバンベルク郡の西の端っこに位置しているのがOberhaidという地区。
この地に、1550年から続く醸造所がBrauerei Wagner。
昔からある醸造所らしく、街の中央広場のすぐ近くの立地。
日本の田舎町に役場、農協、郵便局があるように、ドイツの古い集落にはRathaus(役場・下写真)、Post(郵便局)、そしてBrauerei(醸造所)がある。
店は年代別に増築されたのか、創業当時からと思われる木組みのガストホフの横に、色の違う倉庫と醸造所が並ぶという構造。
木組みのガストホフの中は、質素なテーブルが並ぶ典型的なフランケンのスタイル。
天井の梁が美しく並び、カウンターは石造りのガッチリしたタイプはなんとなく山小屋風でもある。サーバーは壁への埋め込み式。
田舎町の醸造所の特徴のひとつだが、ここにも立ち飲み席がない。
ある程度大きな街の中心部にあるガストホフの場合、カウンター近くや入口付近が立ち飲みスペースとなっている事が多いが、小集落ではそんなに混む事もないので不要なのだろう。
訪問時、平日の午後3時頃ということもあって客はおらず、店内は休憩モードだった。
ピルスナー、デュンケルを醸造している中、この日繋がっていた樽はピルスナーのみ。
突然現れた東洋人に驚いたのか、困惑した表情でビールが運ばれてきた。
■Information■
Brauerei Wagner
Bamberger str.2
96173 Oberhaid
Hallstadt方面へBamberger strを進むと直営のビアガーデンHannla Kellerがある。
<公式WEB>
<最終訪問 2008年3月>
Oberhaidはこんな街
バンベルク郡の大字Oberhaidの中心集落で、合算するとその人口は4000人ほど。
バンベルクのバス路線の他に鉄道駅もあり、旅行者にとっては非常に交通の便が良い街。
行政的にはバンベルク郡という事でOber-Franken(オーバー・フランケン)エリアであるが、地形的にはUnter-Franken(ウンター・フランケン)エリアへと続く斜面が始り、ワイン用のブドウ畑やワイナリーが目につく。
写真:Oberhaidの市庁舎と裏にそびえる教会の塔。