Wattendorfという丘の上にある人口700人弱の集落にある1806年創業の小さな醸造所。周辺20kmくらいまでは卸をしている。
面白いのは、この小さな集落には店がほとんどないのに、醸造所が二軒あるということ。
それも通りを挟んで向き合っているのがすごい。
もちろん、仲が悪いわけではなく同業者のお付き合い。休暇を交互に取ったり、定休日をずらしたりと地元のオジさん達のためにいろいろと工夫している。
一回目に来た時は、運が悪いことに一軒が長期休暇中、一軒が定休日というタイミングにあたり愕然としたが、その半年後に再チャレンジして何とかビールにありついたという思い出の醸造所。
典型的な作りで店の位置は表通りに面しており、中庭がビアガーデンになっている。
店内は約60席。そのほかにパーティーなどで仕切れる50人ほどの収容のスペースがある。
部屋の角あるのは常連さん用の席「Stammtisch(シュタムティッシュ)」。
HellesとDunkelがこの醸造所の定番ビール。フランケン地方ではおなじみのタッグである。
そのほかに、シーズンビールとしていくつかラインナップされている。
ビールを飲んでいたら、隣に同じようなドイツ人のビアタビストを発見。
「前回来た時は、ここが休みだったんだよ・・・」
などと話をしていたら、オーナー氏がそれをなんとなく聞いていて、
「おお、それはすまなかったなぁ」
と言ってもう一杯ビールが出てきた。笑
写真左:夕日があたる丘の街。お祭り用のKirchweibaumがそびえる小さな広場。
写真右:向き合う二軒の醸造所。ただし、もう一軒は2回訪問して2回とも休みだったため、未だに未訪問。
写真左:丘の街Wattendorfは
写真右:僕はBad Staffenstein 方面から坂道をやってきたのだが、農道の方が近道ということが地図上で分かりこんな道を進んだ。
次第に道は細くなり、森の中へと進んで行く。最後に急な坂道となり階段を登りきるとどこかの家の裏庭(のような感じの所)に出た。
家の人は突然現れた東洋人にびっくりしたが、水をいっぱいくれた。笑
そして醸造所に向かったら上述のように二軒とも休みだったというオチがつく。
◯Information◯
Hübner Bräu
Hauptstraße 28,
96196 Wattendorf
11:00〜23:00
ただし月曜と土曜は16:00〜
水曜定休
<公式WEBサイト>
<最終訪問 2004年5月>