個人的にかなり贔屓していた風格のある店で、アルトビアの象徴ともいえる醸造所。
U-Bahn(市電または地下鉄)の”Heinrich-Heine-Alle”からライン河に向かって歩くと、街角の鎮座している。
このビールが飲めるのは、旧市街にある醸造所と近くにあるデパートの地下のみ(・・・だと思う)。
大都市にありながら「究極の地ビール」の存在であるのが嬉しい。
天気の良い日は歩道の木陰に特設屋台を出し、外でビールを提供してくれる。
ここで一杯買い、ライン散歩を楽しむ市民も多い。
では、この持っていったグラスをどうするのか、と思い観察していたらラインに向かって投げていた。これはホンの一部の市民だと思うが・・・・。
店内の一番奥の部屋。
自然光を取り入れた明るいホールで、醸造設備を眺めながらビールを楽しめる。
ベンチに置かれたオジサン、オバサン人形はこの店のマスコット。
伝統ある醸造所では、ビア樽は木製である。
このように台の上に載せて、その高低差からの重力によって一気にグラスに注ぐ。
この泡は弾力があり、なかなか消えることは無い。
忙しい時には、蛇口は開けっ放しであり、次々とグラスを下へ置いて行く。その早業は見ていて飽きない。
サーバーの前に空の盆を持った店員が列をなして並び、次々に注がれるアルトビールを満載して客席へと消えていく。
店の中や道路に設置されたテーブルの間を、大きな声を上げながら売り歩いているのは、ビールだけではない。
ブリッツェルやソーセージなども盆に載せられて売られている。
写真はメットと呼ばれる「生の豚肉」。
塩、コショーで味を調え、オニオンを載せただけのシンプル料理。基本的にはパンに挟まれて、または半身の上に載せられて出される。
実はこの店の名物料理の一つ。
このビールとの出会いがビールの世界への扉となってしまった。未だ、ドイツに行くと強行日程になるのも顧みずにデュッセルドルフで下車し、一杯だけでも飲みにここまでやってくる。
■Information■
Uerige Obergärige Hausbrauerei
Berger Straße 1,
40214 Düsseldorf
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