Staffelstein周辺の集落巡りを開始=ドイツビール紀行2003(その5)=

<<前回の続き

Bambergから30分ほど列車に揺られ、Staffelsteinに向かう。
前回(2002年)ここを訪れた時は、醸造所情報をほとんど持っていなく、閉鎖された醸造所を眺めただけで一日が終わってしまったが、今回はそのリベンジを果たすべく、綿密な計画を立てて彼の地へ降り立った。

修道院の醸造所へ

天気はまさに秋晴れ!
まずは丘の上にある修道院Kloster Vierzehnheiligen(フィアツェーンハイリゲン/14聖人聖堂)を目指す。
この街の東西には二つの修道院がある。左に見えるのはKloster Benz。そして右手にこのKloster Vierzehnheiligen。
列車からも見えるこの二つの修道院は、フランケン地方のシンボル的な存在。

写真左:Kloster Benz
写真右:Kloster Vierzehnheiligen

Kloster Vierzehnheiligenへの道のりは坂の連続。
山というよりも丘の上なので、それほど何時間も続くわけではないが、運動不足気味の自分にとっては十分な苦行だ。(笑)
この修道院はドイツ人の間でも有名な修道院で、観光客も多い。
この日は学生の団体さんも多く来ていた。日本人の感覚で言うと清水寺詣で?

ここに来た目的は修道院の敷地内にある醸造所Alte Kloster Brauerei Trunk。
外にはビアガーデンも開いているが、オンシーズンではないのでセルフサービス。
自分で階段を登り、店からビールや食事を持ってくる。

写真左:醸造所の建物とビアガーデン
写真右:通常はここでビールと食事をピックアップする

写真左:Lagerと白ソーセージ
写真右:Dunkel

 

小集落Loffeld

一旦下山し、Staffelsteinの街を通り抜けて鉄道から離れた方向を東へ進む。
幹線道路沿いの自転車道を進んでいたが、途中から分岐した集落道に入りLoffeldへ。
この集落のほぼ中心に醸造所Brauerei Staffelbergはあった。

先ほど通過したStaffelsteinの真ん中にも、この醸造所の看板が出ていた。
大型バスが入れるような駐車場も完備していたので、「フランケンの小さな醸造所」として、ドイツ人ビアライゼ団体ツアー御一行も寄るらしい。

外にはテーブルが出されている。
天気が良く気持ちの良い日なのでそこに座ってビールを注文。
まず飲んだWeissbier(ヴァィツェン)。当然「樽」から出したモノ。
ガストホフ(食堂)から道を挟んで醸造所があり、それを眺めながらビールを楽しむ。

修道院で白ソーセージを食べてはいたが、小腹が空いたのでLeberkaseを注文。
ポテトサラダ、そして別盛りのグリーンサラダも付いており、なかなかのボリューム感だ。

 

隣の集落にも醸造所が2軒

Stublangまでは、Loffeldから2キロほど。
幹線道路沿いの自転車道を走っていると集落への入口の看板が見えた。
中央に小川が流れる小さな集落で、そのほとんどが農家である。大きなトラクターが静かな村の中を、けたたましい音を立てて走っていた。

集落の真ん中にあったBrauerei Hennemann。
Hotelを兼ねた小綺麗な醸造所であるが、50mほどの所に同じ名前のホテルがあったので、おそらく別棟だと思われる。
店内にはテーブル席も多く、また裏側にはテラス席もあった。
とりあえず、空いている席に座ってヘレスを注文。

Brauerei Dinkel。
集落にあるもう一軒の醸造所。集落の外れにあり、幹線に面している。
残念ながらこの日は定休日であった。
(2020年再編集時注釈:実は醸造所そのものは集落内にあったが、この時は気がつかず)

幹線から外れた集落の醸造所

Frauendorfに向かう道を外れ、Uezingに向かう。
1キロほどの道のりであるが、緩い坂が続く。途中から左前方に村の教会が見えてくる。
ここは小さな小さな集落であり、1軒の醸造所がJohan Dinkel Brauereiがあるというので行ってみた。そこは農家と醸造所を兼ねたような佇まい。
残念ながら現在は操業をしておらず、Stublangの醸造所が新店舗と判明。

次回へ続く>>