Düsseldorf / デュッセルドルフ ビール情報

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日系企業の欧州基地

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Nordreihn-Westfalen(ノルトライン・ヴェストファレン)州の州都であるデュッセルドルフは、街を流れる「母なる川・ライン」を中心に拡がる経済都市。日系企業の欧州前線基地としても有名で、1万人弱の日本人が生活する。実を言うと、僕がビール文化の深さに気付かされたのは、何を隠そうここデュッセルドルフである。

この街では、旧市街の狭い範囲の中に小さな醸造所が林立し、「Altbier(アルトビア)」ばかりを醸造している。ドイツでは色々なビールが飲まれてい ることは知っていたが、これ程までとは思わなかった。
デュッセルドルフ市内に限っては、ビールと言えばアルトビア以外は考えられない。

ビールは全てAltbier (アルトビール)

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アルトビアは200mlから250ml程の細長いグラスで飲まれる。どこの醸造所でも木製の樽をちょっと高い台の上に置き、重力を利用してその小さなグラスにビールを注ぐ。それだけで美しく弾力性がある泡が生まれ、濃い琥珀色のビールを空気から守ってくれる。店員は丸い盆の上に載せれるだけのグラスを載せ、自分の持ち場のテーブルをウロウロしており、空いたグラスを回収し、同時に何も言わず新しいビールを置い ていく。その際、客のコースターにチョンと鉛筆で線を引いていき、これが最終的には会計伝票になる合理的な仕掛け。
これ以上飲めない時は、グラスの上にコースターをポンと置いておく。

アルトビールの楽しみ方

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UバーンのHeinlich-Heine-Allee駅はデュッセルドルフ中央駅から3つ目。
ここからライン川に向かってのエリアが旧市街であり、そこには何軒ものパブが軒を連ねている。
Zum Uerigeなどの醸造所付属のパブも何軒かあり、ハシゴして何種類ものアルトビールを飲み比べ出来る、というパラダイス。構えて店内に入る必要も無く、ふらりと立ち寄って、さっと飲めるのもこの街の魅力。uerige0011:まずは居場所を決める。どの店も、写真の様にテーブルが出ている事が多い。店内にも同じように立ち飲み用テーブルがある。2:店員にビールを注文する。
ビールはアルトしか無いので何も言わなくてもOK。さらにデュッセルドルフの場合はケルンと同様にビールを持った店員がウロウロしているから更に楽。
笑顔(ここが重要)で親指を一本立てて「一杯おくれ」と念を込めれば店員はビールを置いていく。3:おかわりをする。
何も言わなくても空いたグラスを回収し、おかわりを置いていく。その際に、コースターに印をつけて行く。
店員にそのコースターを渡したりすると、「お、こいつは分かっているな!」と思われて格好いい。笑4:オシマイにする。
グラスの上にコースターを置いておけば、それが「もう要りません」の合図。
店員が来たら伝票代わりのコースターを渡してその場で会計。
チップとしては端数を切り上げればOK。1杯の場合は無くても問題無。

なお、以上の流れは近隣のライバル都市ケルンでも応用できる。
ただし、あっちはビールがケルシュのみ!

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