<<前回の続き>
この日は一日バンベルクを回る。
バンベルクの醸造所は一通り巡っているが、最近は一部の店をリピートしているだけでなかなか全てを回ることができない。
今回はバンベルクでビールを飲み歩くためのチケットを購入したので、各醸造所のビールを飲み、しっかりと写真を撮ろう、という試み。
しかし、一軒目に行ったBrauerei Maiselの醸造所横にある直営店がお休み!
いきなり出鼻をくじかれた感がする。
実はこの店、2002年に行って以来だったので是非立ち寄ってみたかったが残念。
写真左:ガーデン全景
写真右:すぐ近くにある醸造所
(2023年再編集時 注:Maiselはその後廃業し、現在はFässlaのケラーとして営業)
気を取り直して2軒目。Brauerei Keesmanへ。
ここも目の前にある店には何度か来ているのにも関わらず、今回2回目の訪問。
玄関を開けてからまず目に飛び込んで来るのは「窓口」だ。
この窓口前のスペースで立ち飲みすることが可能。そして中庭で飲む人はここでビールを買って自分で外へ持っていく。
写真左:醸造所全景
写真右:ビールの販売窓口
店内は地元のオジさん達でいっぱい。
あれこれと大声で語りあって、時々ビールをグビリと空けている。
ここではピルスナーを注文。こんもりとした泡がいつまでも残ることから、その品質の良さが伺える。
ここで地元の若者3人組と出会った。
何でもせっかく地元バンベルクに美味しいビールがあるのだから、今日一日で全軒回ってみよう、と思い立ったらしい。
手には自分たちで作成したビアライゼ(ビール紀行)ノートとテイスティングメモが置いてある。
その後、彼らとは長い付き合いになった。
写真左:Keesmannの誇るピルスナー
写真右:地元のおじさん達で混雑する店内
続いてやって来たのは、Mahr’s Bräu。場所はKeesmanの真正面!
さすがビール都市バンベルク、ハシゴをするためにある様な町ではないか!
ちなみに、この写真はKeesmanと面しているビアガーデンとは反対側。
実はこちらが正面玄関である。
店内はとてもレトロな雰囲気だ。
写真左に見えるのは暖房。ここで薪を燃やし部屋全体を暖めるしくみ。
ちなみにこの席はいわゆる「Stammtisch(シュタムティッシュ)」と言われる常連席で、たとえ空席であっても一見さんが座る事ができない、聖域である。
写真左:店内の様子
写真右:名品ヘレス
さて、ビールはヘレスを注文。ここでは一人ではない。
先ほど、Keesmannで知り合った3人組が先に来ていた。
同じテーブルで乾杯!
そろそろランチタイムにも近いので、ちょっと食事を注文。
まぁ、定番で行こう、ということでソーセージを注文。
付け合わせについているのは、ザウアークラウト。(4ユーロ/2008年時点での価格)
写真左:バンベルクの若者達
写真右:定番のソーセージ
午前の部はこれで終わり。午後の部に移る。
さて、午後の部はちょっとだけバンベルク市内を離れ、バスに乗ってMemmelsdorfまで向かう。
この7番バスは、バスステーション(ZOB)から鉄道のバンベルク中央駅(Bamberg Hbf)前を通るルートなので非常に便利だ。
まず立ち寄ったのはお気に入りの醸造所「Brauerei Drei Kronen」。2004年以降毎年1~2回訪れている老舗の醸造所。
店に入り、レジに居た店員さんにオーナー兼ブラウマイスターのStraubさんを呼んでもらうと、奥から出て来た。
「おお、また来たか!久しぶり」
「まぁ、座れよ」
と通されるのは常連席「Stammtisch」。
ここで飲むビールはラオホビール。この店ではStaeffla(シュテッフラ)と呼ばれている。
薫製麦芽を用いたこのラオホビールは、バンベルク名物だが、周辺の集落に点在する小さな醸造所でも多く作られており、これらを巡る旅も面白い。
<次回へ続く>>