最終日、悪あがきでビールをハシゴ=ドイツ・ベルギービール紀行2008春(その20)=

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橋の袂の「Kaiserdom(カイザードム)」

さて、翌朝。いよいよ帰国の日。
大韓航空はフランクフルト空港を夜出発なので、昼頃までバンベルク市内をフラフラするのが毎回のパターンだ。
今回はまず旧市街へと続く橋の袂にある「Kaiserdom」へと行ってみる。
(2024年再編集時注;現在は閉店)

この醸造所はバンベルクの中心部から北西へ数キロ離れたところにあり、何度か醸造所の前を通ったことがある。
醸造所近くに小さな直営店があるが、ここは何度か行ったものの何故かクローズの時間ばかり。
ビールそのものはあちこちで飲めるのだが、なかなか直営店に縁がない。

もともとここは普通の民家。
橋の袂にあるくらいだから、まぁ普通と言っても普通じゃないのだが、狭い階段、あちこちにある扉を外した出入り口を見れば一目瞭然。
場所柄、過去から色々な店舗に移り変わっている。

写真左:ピルスナーグラス
写真右;階段の踊り場さえもインテリアによってはレストランの客室となる良い例。

場所は一等地。窓からの眺めは「小ベネチア」と呼ばれる旧港エリアを一望できる。
ここで喉を潤し、今回のビアライゼ最後の一杯を飲みにシュレンケルラへと向かう。

やっと最後の一軒

ドイツビール紀行2008の最後の一軒は、ここシュレンケルラ。
一度の滞在で2〜3回行く場所だが、今回も近くまで来たので最後の一杯をここで飲むことにした。

木の樽から注がれる漆黒のラオホメルツェンを飲む。

ついでに、ちょっと早めの昼食を。
注文したのはTeller Fleisch mit Meerech(肉の西洋わさび添え)。
実はこの店、9時から開店しているが、11時半までは食べ物の注文を取らない。
この間は食べ物の持ち込みが許可されており、近所の肉屋で買って来たソーセージなんかを頬張るのが「粋」なのだが、写真を撮るために(笑)、あえて11時半まで待って料理を注文した。
ツーンとした西洋わさびと肉のマッチング。
最初食べたのは第一回バンベルク訪問の1998年。その時は何だかトンでもない物を注文してしまったと後悔したが、今では好物の一つとなっている。

シュレンケルラでビールを楽しんで今回のビアライゼは終了。
フランクフルトに向けて移動。まずはヴュルツブルクへ。

駅の後ろにブドウ畑が広がる。
何度か途中下車している街だが、今回は時間があまりなく通過。

ここからはICEに乗り換えて一路フランクフルト空港駅へ。
そこで、思い出したのは、空港近くで働く友人の事。
さっそく電話してみると、
「なぜお前はいつも急に来るんだ!!」
と言いつつも空港まで来る、と言ってくれる。

そして、空港駅に到着。

友人とも無事に合流。
ヴァイスビアで乾杯!!

今回のフライトは大韓航空のマイルによるフリーチケット。
もちろん韓国経由。
座席についてウトウトと直ぐに眠りに着いた。

水平飛行に入ってしばらく経った頃、目が覚めて画面を見ると
「目的地までの所用時間 9:17」

まだ9時間以上もこの座席に座っていなければならない、となると気が滅入る。

そしてソウル着。
さらにここで4時間の待ち時間の後、成田行きのフライトとなる。
すっかりお約束なのはビビン冷麺を食べる事。

これが毎度毎度、僕のドイツビール紀行の〆。

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